エル・プラット空港直結の地下鉄が開通

2016年2月12日、バルセロナの地下鉄9号南線(オレンジ)がついに開通しました。これによって、地下鉄がエル・プラット空港の第1ターミナルに直結したわけです。今のところ(これからさらに延長する予定)始発は「ソナ・ウニベルシタリアZona Universitaria」で、空港の第2ターミナルを経て、第1ターミナルが終点となります。所要時間は約32分で、7分に1本の割合で運行される予定です。これで、バルセロナ空港から市内までの移動手段は、ぐんと向上することになるのでしょうか。

ついに地下鉄が空港に直結!! バルセロナ空港から市内へのアクセスはよくなったのか!? ついに地下鉄が空港に直結!! バルセロナ空港から市内へのアクセスはよくなったのか!?

人気のエリアへは乗り継ぎが必要

在住者の目から見ると、残念ながら、使い勝手はいまひとつのような気がします。まず、旅行者がもっとも利用する駅:例えばサンツ駅、グラシア通り、カタルーニャ広場、スペイン広場、そしてサグラダファミリアに向かう場合、必ず乗り換えなければならないからです。では、これら5つの行先について、具体的に見てみましょう。空港から乗る場合、終点から二つ目の「トラッサTorrassa」駅では地下鉄1号線(赤)に乗り換えることができます。1号線で行けるのはスペイン広場とカタルーニャ広場です。

サッカー観戦者にはメリットあり

次に、終点からひとつ手前の「コイブランCollblanc」駅は、5号線(紺)に接続しています。5号線で行けるのは、サンツ駅とディアゴナル(グラシア通り北)、サグラダファミリアです。コイブラン駅はFCバルセロナのスタジアム「カンプ・ノウ」に近いので、サッカー観戦でスタジアム周辺に宿を取る人にはいいかもしれませんね。そして、終点「ソナ・ウニベルシタリア」駅では3号線(緑)に乗り換えることができますが、カタルーニャ広場やグラシア通りに行くにはかなり遠回りになります。

回数券が使えず、料金は高め

また、地下鉄だと一番安くアクセスできるように思いますが、ここにも落とし穴が。空港から、または空港への地下鉄利用の場合、乗車券2.15ユーロに空港施設料2.35ユーロが加算されて、片道4.50ユーロかかります。第2ターミナルから市内まで国鉄RENFEの近郊線(地下鉄への乗り換え可)を利用する場合は「T-10」という回数券が使え、0.95ユーロで乗ることができますが、それに比べるとT-10が使えない地下鉄は、コスト的にもうまみがないように思います。

節約派はRENFE、おすすめは空港バスかタクシー

結論としては、最も安い手段を取りたい節約旅行者の方は、今まで通りRENFEの近郊線で市内まで来て、地下鉄に乗り換えるのが一番でしょう。大きなスーツケースを引っ張りながら、初めての町の地下鉄を乗り継いで歩くというのはあまりお勧めできません。地下鉄の1、3、5号線は利用者が多く、したがってスリもまた多く潜んでいます。よほど旅慣れている方以外は、安全面を考えるとやはり、到着した日は空港バスかタクシーで市内まで向かうのがベストかと思います。