写真を撮っている間は無防備です

バルセロナに来た友人が、サグラダファミリアの写真を撮っている間にスリに遭いました。7〜8月はハイシーズンということもあり、どこも観光客だらけで非常に混んでいます。サグラダファミリアの前も写真を撮ろうとする観光客がたくさんいるのですが、みんな上を見上げて写真を撮ろうとして無防備な状態で、手荷物への注意が散漫になっています。ちょっとカバンを開けてカメラを出して1枚写真を撮っている間に、口の開いたカバンから財布をスッていくのはスリにとってはお手の物で、彼らはファスナーを開けて盗っていくくらいの技を持っています。

写真を夢中で撮っていたらスリにやられた! スペインで写真にまつわる犯罪の手口 写真を夢中で撮っていたらスリにやられた! スペインで写真にまつわる犯罪の手口

たすき掛けにしてカバンを前に持ってきていても狙われます

「旅行中のカバンはたすき掛けにして、カバンを前に持ってくるようにしよう」と注意している人は多いと思います。でも、建物の写真を撮るときなど両手を上にして上を向いている場合、お腹の辺りにあるカバンには気が回らなくなってしまいます。コンデジなら片手で荷物を押さえつつさっと写真を撮ることができますが、一眼レフなど大きなカメラを持っている人は注意してください。一眼レフを首から提げて、その下のカバンが見えなくなっていてすられた人もいました。混んでいるところや、人が必要以上に近くにいるときは、荷物にも気を配りながら写真を撮るようにしてくださいね。

「自分の写真を撮ってもらえますか」と頼まれたら

特にひとり旅同士ならお互い様ですよね。ところが、あまり人通りのないところや明らかに周りに写真を撮るようなものがないところで、ふいに旅行者の青年に写真を撮ってほしいと頼まれることがあります。実はこれ、最近流行っている偽警官の手口なんです。そこでその青年に応じてやり取りをしていると、急に二人組みの男が現れて、私服の警官だといって偽のIDカードをさっと見せます。そして例えば「この男は麻薬の売人だ、お前は今こいつと取引しただろう」と言って、更に「財布を見せてみろ」と言ってきます(青年はすぐに応じます)。ここで見せてしまうと、中の現金をいつの間にか抜かれてしまうというわけですね。

偽警官に遭ったら無言ですぐに立ち去ること

日本人はつい「ポリスだ」と言われると信じて従ってしまいがちですが、スペインでは一般的に私服の警官はいません。「財布を見せろ」とか「クレジットカードの番号を教えろ」など路上で警官が言うなんてありえません。もし万が一、親切心で写真を撮ってあげているときに警官を名乗る男が現れたら、何も言わずにその場を離れて立ち去ってください。大丈夫、彼らが追ってくることはありません。すぐに次のターゲットを探すだけです。「写真を撮ってくれ」バージョンのほかに地図を広げて「今どこにいるのかわかる?」とか聞いてくるバージョンもあります。手口を知っていれば防げることもありますので、こんなことがあるのかと少しだけ心に留めておいてください。