ローマ時代まで遡る町の起源

北スペインのビルバオを旅行した際、友人に「是非立ち寄りたい町がある」と案内されたのがカストロ・ウルディアレスでした。カストロとはスペイン語で「ローマ時代の砦」を意味し、この町の歴史は古代ローマ時代まで遡ります。日本人の間では聞いたことのない観光地かもしれませんが、カンタブリア州の最東の港町としてスペイン人にはよく知られています。カンタブリアと言えば、魚が美味しい州でもあるので、食事も期待できます。北スペインのビルバオやサンタンデールを訪れるなら、近郊のこの港にも立ち寄ってみませんか。

海沿いの田舎町カストロ。観光ついでに美味しいものをいただきました 海沿いの田舎町カストロ。観光ついでに美味しいものをいただきました

中世に建てられた城が観光名所

港沿いの駐車場に車を止めて、徒歩でこの小さな町を観光することにしました。まずは、海沿いのマリティモ通り(Paseo Marítimo)を歩いていくと、右手に古代ローマ時代の皇帝像を見つけ、さらに広場へ向かって坂を上がって行きました。するとその前に見えてきたのは、15世紀にゴシック様式で建てられた聖母被昇天教会。外側にいくつも飛び出たアーチ(Arbotante)がとても印象的な外観でした。その先には、13世紀に建てられたサンタ・アナ城があります。この辺りが、観光名所の中心となります。

美味しいピンチョスはここにもありました!

岬にたたずむサンタ・アナ城の中を見学しました。城の保存状態もよく、歴史に関する展示物も興味深かったです。また、橋でつながれた海に灯台まで進むことができました。城の見学を終えて向かったのは、印象的な建物に囲まれた市庁舎広場です。この周辺には多くのピンチョスバル(北スペインでは、タパスのことをピンチョスと呼びます)がたくさん並んでいるからです。カウンターに様々なピンチョスが並んでいるので、食べたい物を指差しでも頼むだけ。軽く腹ごしらえした時には、おすすめのエリアです。

お祭りにはカタツムリを食べる?

カストロでは毎年、みんなでカタツムリを食べるという、「聖アンドレス祭り」が行われます。昼間はヒガンテと呼ばれる巨大な人形の行進、夜には音楽ライブがあるのは、どの町の祭りとも変りません。ところが、海に関する詩のコンクールや煮込みカタツムリをみんなで食べるというのが、この海の町の祭りの特徴です。2014年は11月に行われました。カストロを訪れるのは、夏のビーチの時期でなくても面白そうです。是非この時期に合わせて、カタツムリを食べに祭りに参加してみませんか。