歴史のあるスペインの町、カディス

アフリカ大陸までフェリーで1時間たらずのイギリス領ジブラルタルから、北西へ約100km。大西洋に突き出たイベリア半島南西部に、古代からある古い都市カディスがあります。紀元前10世紀頃、現在のレバノンに位置する地中海東岸のフェニキアから来たフェニキア人によって作られたという、ヨーロッパで最も古い都市のひとつなんですよ。1717年にはスペインがアメリカ大陸などとの貿易を統括する通商院がセビージャからこのカディスに移され、カディスは貿易が盛んな都市として栄えていきます。16世紀には、イギリス艦隊との決戦のため、スペインの誇る無敵艦隊が出撃した町としても有名です。

大西洋に臨むサンタ・カタリーナ城 大西洋に臨むサンタ・カタリーナ城

大西洋の絶景をひとり占めできるヘノベス公園を散歩

そんな歴史あるカディスに来たら、散歩スポットとしておすすめなのが西海岸にあるヘノベス公園です。ここは大西洋を見ながら、ふらりと散歩するにはおすすめのスポット。日本では目にすることのない木々の間を進んでいくと、日本では見たことがない大きな鳥もちょこちょこと歩いており、少し驚きます。公園内には65種類という植物が間近で見られる植物園のほか、鳥も棲んでいる池、小さな岩山、滝もあります。また、小さな洞窟や小高い山に登れたりとアスレチックも豊富で、子ども連れでも楽しめるようになっています。この公園を出て海沿いの道を西に向いて歩けば、目の前に見渡す限りの大西洋が見えてきます。この通りをさらに南へ進むと「プラーヤ・デ・ラ・カレータ」という海水浴場に到着。この岬に建っているのが、サンタ・カタリーナ城です。

潮風を聞きながら散歩できる 潮風を聞きながら散歩できる

アーティストの工房としても機能する城

サンタ・カタリーナ城は、1597年頃、スペイン王国を統治していたフェリペ2世が築城しました。当時は要塞の役目を果たしていましたが、18世紀後半から1991年までは刑務所にもなっていました。現在は、城内ではカディスの歴史を写真でたどるパネル展を常設しています。その他、若手アーティストにアトリエとして貸し出しており、訪れた人も作品制作の現場を見学できるのです。青い海を見ながら芸術にふける魅力的な環境ですね。入場は無料で、11時から19時45分まで開館しています。海の音を聞きながら、カディスの歴史を感じられる城や現代アートの制作現場を見学できる散歩コースは、なかなか他にはありませんよ。カディスへ来たら、ぜひ立ち寄ってみてください。

城跡にあるアーティストの工房。 城跡にあるアーティストの工房。