世界遺産の町クエンカにAVEでアクセス!

マドリードの近郊には日帰りできる世界遺産の町が目白押しですが、その中で私が一番好きな町がクエンカです。渓谷の断崖絶壁の岩の上に築かれた中世の町が見どころなのですが、以前は鉄道で3時間、バスは2時間〜2時間半かかり、日帰り旅では現地であまりのんびり過ごせませんでした。しかし、2010年にマドリード〜バレンシア間の高速列車AVEが開通し、クエンカにも停車するようになったことで、アクセスは格段によくなりました。今ではマドリードからわずか50分でクエンカに行くことができます。

マドリードからの日帰り旅行 その4 【断崖絶壁に建つ町クエンカ】 マドリードからの日帰り旅行 その4 【断崖絶壁に建つ町クエンカ】

AVEの駅は町から離れいてる

マドリードからAVEを利用する際の注意点ですが、AVEの駅はこれまでに普通列車が止まっていたクエンカ駅とは別です。AVEの駅「フェルナンド・ソーベル Fernando Zóbel」は中心部から南に4km離れたところに位置し、市内のクエンカ駅との間に12番のバスが運行されています。バスは30分に1本しかなく、また市内の駅から旧市街までも少々離れているので、AVEの駅前にいるタクシーを利用して一気に崖の上の旧市街まで行くのが便利でおすすめです(私の友人はAVEの駅から旧市街まで歩いたと言っていましたが、これは時間がもったいないのでおすすめしません)。

パラドールからの眺めは絶景

天然の要塞都市クエンカは、イスラム教徒によって、9世紀にフカール川とウエカル川の侵食がつくり出した断崖絶壁の上に築かれました。まずはウエカル川の対岸から、崖の上にびっしりと家々がひしめく旧市街の全景を見上げてみましょう。ここで16世紀の修道院だった国営ホテルのパラドールに立ち寄って、雰囲気の良いカフェでお茶を一杯飲むのもいいですね。パラドールからは赤いサン・パブロ橋と「宙吊りの家」の絶景が望めます。サン・パブロ橋の袂から見る宙吊りの家は崖の上にせり出すように建ち、今にもポロリと崖から落ちそうです。さあ、橋を渡って旧市街に入りましょう。この橋、高所恐怖症の人には辛いかもしれません。

アニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」のモデルとなった旧市街の街並み

クエンカの旧市街は、二つの川に挟まれた幅200〜300mの狭い台地に家々がひしめき合っています。橋を渡ると目の前に宙吊りの家が。14世紀に建てられたこの建物は現在はスペイン抽象美術館になっていて、今にも崩れ落ちそうな外観と中の超モダンな空間とのギャップに驚きます。旧市街を奥まで進み、湾曲した崖の先端に出ると、目の前にはパラドールと旧市街の崖のパノラマが広がります。ここがクエンカ一の絶景ポイントです。それから、クエンカの旧市街はアニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」のモデルになっているので、アニメファンの人はアニメの原風景がどこなのかを探し、街歩きするのも面白いと思います。