美しい中世の街が残るジローナの旧市街

バルセロナの北東約100km、フランス国境との中間に位置するジローナは、バルセロナからの日帰りショートトリップ先として、おすすめの町です。町の中心を流れるオニャール川から見る家並みは、ジローナを代表する風景になっています。バルセロナの旧市街は、モンジュイックの丘から切り出された石で造られた、全体が濃いグレーの街並みですが、ここジローナの旧市街は白い石で造られていて、明るく瀟洒な雰囲気が漂います。半日くらいで見て回れる規模なので、中世の佇まいを残す旧市街の散策を楽しみたい人にピッタリです。

花いっぱいの初夏のスペイン3 迷路のような小路に迷い込む、古都ジローナの花祭り 花いっぱいの初夏のスペイン3 迷路のような小路に迷い込む、古都ジローナの花祭り

旧市街が花で埋め尽くされる5月の「花祭り」

毎年5月の第2週の週末から翌週末まで9日間、このジローナの旧市街で花祭り「Temps de flors」が開催されます。普段は入れない個人の邸宅のパティオやミュージアム、教会や役所、路上など、旧市街の100か所以上の場所が花や植物で飾られます。まずはインフォメーションで、花祭りの地図をもらいましょう。花飾りが施されている場所が記された地図を片手に、街歩き開始です。教会の中の花飾りは、凝っていてとても華やか。一方、いかにも個人があまりお金をかけずに作りました、というような装飾もあって、こういうのはついつい応援したくなってしまいます。

観光施設も無料開放、いたるところが花で飾られます

お祭りの間は、普段は入場料がかかるところも無料で公開されています。アラブの浴場や、中世にはユダヤ人の居住区だったユダヤ歴史博物館も無料で、どちらも花やオブジェで美しく飾られていました。数百年前の古い建物に生花が飾られると、建物がまるで命を吹き返したように見えて、普段訪れる時とは全く雰囲気が違います。お店のショーウインドウや、バルのテラスも花で飾られていて、町中総出でお祭りを盛り上げようとする心意気が伝わってきました。また、ジローナには盆栽協会があるそうで、いつも見事な盆栽のコーナーが設けられています。

迷路のようなユダヤ人のゲットーを歩く

ジローナ旧市街の旧ユダヤ人居住区(ゲットー)は、細い中世の小路が迷路のように交差しています。実際、外部の人間には迷路だったのでしょう。ゲットーの入り口には分厚い門があり、かつては時間が来ると重い扉で閉じられていました。1492年のユダヤ人追放令によって、あるじが去った中世の街は今、毎年5月に花で美しく飾られ、多くの観光客でにぎわいます。5月の花祭りの時期にバルセロナを訪れる方は、是非ジローナまで足を運んでみてください。切り花を使った飾りが多いので、お祭りの後半には萎れてしまうかも? 早めに行かれることをおすすめします。