スペインの奇才画家ダリ

美術が好きでない方も、サルバドール・ダリというアーティストの名前くらいは聞いたことがあるかと思います。スペイン生まれのシューレアリスム(超現実主義)を代表する20世紀の画家です。彼はスペインのカタルーニャ州フィゲラスに生まれ、その後美術学校で学び、アーティストとしての才能を開花させていきます。素晴しい作品の他にも奇行でも知られた、とても面白い画家です。そんな彼の作品や生活を巡って回ることができるのが、バルセロナの隣ジローナ県の3つのスポットなんです。

ダリを訪ねて行く、カタルーニャ・トライアングルとは?(前編) ダリを訪ねて行く、カタルーニャ・トライアングルとは?(前編)

バルセロナから一番近いのはプボル

最初にご紹介するのは、ジローナの町からバスで40分くらいのところにあるプボルという小さな村。バルセロナからは直接行けるバスはありません。この村には、ダリがガラ夫人にプレゼントした中世の城が残っており、現在ガラ・ダリ城美術館として公開されています。ガラが気に入った城を購入するなんて、何ともロマンティックな贈り物だと思いませんか! この城で、ガラは晩年を過ごしますが、彼女の招待がなくてはダリも入ることができなかったそうです。

中世のお城を改築したのはダリ

もちろん、古びた城を買ってきれいに内装を施したのはダリです。奇抜なデザインながら、部屋ごとに一色にまとめられた統一感があり、すてきでした。城だからでしょうか、城主の玉座がありました。ターコイズブルーにまとめられ、とても印象に残っています。そして、なぜかプールの装飾に、よく小学校の音楽室に飾られていたような作曲家ワグナーの頭像が何十個と貼り付けられていて、少し不気味。これもまた、ダリのセンスなんでしょうね。それ以外にも、ガラのワードロープが展示されています。

3つの美術館を結ぶトライアングル

ガラが亡くなってからは、彼女を惜しんで筆を持つことがなくなったダリがこの城に一人で住みました。地下にはガラとダリが安らかに仲良く眠っており、お墓も見学できます。この城からジローナに戻り、フィゲラスへと向かいましょう。そこにはダリ作品の最大規模の美術館があります。またそこから、ダリとガラ夫人が過ごした卵の家がある、ポル・ガリットを結ぶと3角に結ばれます。1日ですべてを回るのはもったいなく、難しいので、ジローナかカダケスで滞在することをおすすめします。(後編につづく)