不景気なのに外食好きスペイン人

マドリードが2020年オリンピック開催を逃した背景に、経済的な不安要素があると言われています。昨今、数年に渡る経済不況から抜け出せずにいるスペインですが、実際スペイン人の財布の紐は以前よりきつくなったのでしょうか。もともと、スペイン人は出かけるのが好きで、もちろん外食するのも大好きです。私の見る限りでは、経済不況によって買い物をひかえ、浪費を抑えるようになったものの、外食に関しては変化してないように思います。歴史上最大の失業率も、彼らのライフスタイルを変えさせることはできないようです。

The不景気! スペイン外食産業も危機か? The不景気! スペイン外食産業も危機か?

不景気なのにミシュラン星付きレストラン

2012年冬に発表されたミシュランの星付レストランは、スペインに145軒もあります。不景気の中、質とアイデアを兼ねそろえた高級レストランを維持できる客層の力に驚きます。そして最もミシュラン星付レストランが多いのは、経済の中心である首都マドリードやバルセロナではなく、スペイン北部に位置するバスク地方です。バスク地方の人が金持ちなのでしょうか?フランスの国境にあるバスクは、美食地方としても知られています。独自のグルメ文化が存在し、繊細な料理も得意とします。グルメな方にはスペインに来たら、欠かせない訪問地だと思います。

不景気だから人が集まる店もある

大都市以外に住む多くのスペイン人は食に関しては比較的保守的で、日本のように今年はこれがブーム!なんてことを耳にすることはほとんどありません。そういった意味で古くからある老舗はその味さえ守れば、継続は可能なのかもしれません。それでも不景気ゆえに流行るようになったお店もあるように感じます。比較的安い中華料理屋は若者で賑わっていますし、コストパフォーマンスのいいグループレストランの前には、土曜ランチに長い列ができます。通常のレストランは、土日はランチメニューがありませんが今後は増えていくかも?

不景気なのに流行るガストロ・バル

最近、特に都市部で増えたように感じるのが、「ガストロ・バル」とよばれる少しオシャレなバルです。伝統的なタパス料理ではなく、シェフのアレンジを加え、見た目や食材にもこだわった創作タパスを出してくれます。不景気で閉店に追い込まれたレストランもありますが、その一方で料金もやや高めでも、人気の店は予約をしないと入れません。また、ベジタリアンのレストランや素材をバイオにこだわるレストランなど、今どきの客の嗜好に合うものを提供すれば、客は充分に呼び込めます。なぜなら、スペイン人は外食をやめられないからですね。