スペイン料理の神髄は?

スペインを訪れた人がみな口をそろえて、スペイン料理は美味しいと言います。生ハム、パエリア、スペインオムレツといった具合に、確かに本場のそれは日本人の口にもよく合います。ところが、スペインに住んでいて気がついたのですが、肉、魚や野菜をオーブンで焼いただけという、意外に簡単な調理が多いのもスペイン料理の特徴です。素材の良さも大事ですが、ここで決め手となるのが、ソース。スペイン料理に付いてくるソースは、とても凝っていて美味しいんです!

スペイン料理、やっぱり決め手はソースでしょ!(1) スペイン料理、やっぱり決め手はソースでしょ!(1)

ネギ祭りには欠かせないソース

日本のネギに似た「カルソッツ」という野菜が収穫されるのが、冬の頃。この時期の週末になると、旬のカルソッツを焼いて食べるイベントが各地で行われます。家族や友達とBBQで焼いたり、「マシア」と呼ばれる田舎レストランで炭火焼を食べます。カタルーニャ地方で行われ、毎年欠かせない旬のイベントです。このカルソッツに付けるソースは、ロメスコソース。トマトベースで、松の実やアーモンドを入れたナッツと「Ñora remojadas(赤パプリカのような野菜)」が使われます。

気に入ったら、何にでもかけてしまおう

このロメスコソースは、何もネギ祭りのときだけ食べるのではありません。日常的に、焼いた肉につけて食べる人もいます。シーフードにつけて食べる人を見たとき、「それはおかしいのでは?」と聞いたら、「各自の好みだからこれもOKだよ」と言われました。食事作法にもうるさくないスペインですが、食べ合わせも自由。自分が美味しいと思った組み合わせが一番幸せですからね。各家庭それぞれに秘伝のレシピがあると言われるほど、カタルーニャ人が大好きな伝統ソースです。

ドレッシングソースのない国?

レストランでサラダを注文すると、最初は驚きました。日本のようにサラダにドレッシングがかかってきません。ウエイターは、オリーブオイル、バルサミコ酢、塩をテーブルに運んできました。この3つをサラダにかけて、自分でドレッシングを作るがスペイン流。隣のスペイン人を見ているとオリーブオイルを大量にかけていました。これがスペイン料理の源ですね。また、カタルーニャ地方では鱈を使ったサラダに「チャトー」と呼ばれるサラダソースをかけます。このソースは、ロメスコソースよりオリーブオイルが多く、サラダにぴったりです。