マドリード一の観光名所はプラド美術館

スペイン、マドリードへ行くことがあるなら、ぜひ行きたいプラド美術館。マドリードのどんな観光名所より印象に残りました。と言ったら、他の観光名所が絵画作品に負けるのかと怒られそうですが、ウソのような本当の話です。そのくらいプラド美術館は、来場者を惹きつけるコレクションを所蔵しています。歴史的に王家と親交のあったフランドルの画家の作品も多く、スペイン絵画だけではありません。

世界三大美術館へ行く前に!本当に見たいものは何だろう(プラド美術館) 世界三大美術館へ行く前に!本当に見たいものは何だろう(プラド美術館)

世界三大美術館の定義とは?

実は「世界三大美術館」の定義は決まっていなく、さまざまな人が所蔵作品数や規模で世界の三つの美術館を選んでいるだけなのです。プラド美術館を入れる人もいれば、ニューヨークのメトロポリタン美術館を入れる人もいます。私があえてプラド美術館を入れるのは、その所蔵作品の素晴らしさゆえです。面白い見方ができる2作品を紹介しましょう。

画家からのメッセージを読んでみよう

宮廷画家ベラスケスは、何も王族ばかりを描いたわけではありません。「ラス・イランデーラス(織女たち)」を見てください。一見、織物工場の日常を描いた絵のようですが、実は深い意味が込めれた絵画なんです。前方の糸巻き機を使っている老婆と若い娘の場面は、女神アテネに若いアラクネが戦いを挑んだギリシア神話が主題です。最奥に掲げられたタペストリーは、画家が尊敬していたイタリアの巨匠ティツィアーノの「エウロパの略奪」を模写したものです。中央では貴族の女性達が音楽、絵画、彫刻の芸術を表しています。さて、3場面を一つの絵に収めているのは、何を表現していると思いますか。絵画には一見見ただけでは分からない謎のような、画家からのメッセージが潜んでいるのです。ぜひ、本物を見て探ってみてください。

誰かの密かな楽しみを覗いているかのような

美術館に展示されているヌード作品を見るのが恥ずかしくて、さっと通過していませんか。ここにあるヌード作品は見逃せない傑作なので見逃さないように!! フランシスコ・ゴヤの「着衣のマハ」と「裸のマハ」です。このモデルには様々な憶測がありますが、絵画の注文主である宰相ゴドイの愛人だった人物です。現在、2枚の絵は並列して掛けれていますが、本来はヌードの作品はカムフラージュとして描かれた着衣の作品の裏に重ねて掛けられていたともいわれています。鑑賞していると、所有者の密かな楽しみを覗いてしまったような、感覚に陥りました。また、この作品と画家の生涯を描いた映画「裸のマハ」も予習にいかがですか。絵を前にしたときに想像も広がって面白い鑑賞ができると思いますよ。