風景画が美しい「光の画家」ホアキン・ソローリャ

ホアキン・ソローリャは1863年にバレンシアで生まれ1923年にマドリードで没した、印象派の少し後の時代に活躍した画家です。ルミニスモ(光彩主義)と呼ばれる独自の表現法を使って、スペイン各地の浜辺の風景やそこに集まる人々などを描きました。それらの絵画では豊かな陽光が降り注ぐ様子が鮮やかに表現されているため、ソローリャはしばしば「光の画家」と称されます。また、フランス印象派との関係が深い画家ではありませんが、光の描き方にこだわった風景画を残したということで、スペインにおける印象派として紹介されることもあります。印象派の絵画が好きな方は、きっとソローリャ作品にも魅了されるのではないでしょうか。そんなソローリャの専門美術館がマドリードにあります。

絵画だけでなく庭も美しいソローリャ美術館 絵画だけでなく庭も美しいソローリャ美術館

ソローリャの住まいを利用した美術館

マドリードの北側のオフィス街、メトロ10番線「グレゴリオ・マラニョン」駅または5番線「ルベン・ダリオ」駅から徒歩5分ほどのところに、ソローリャ美術館はひっそりと佇んでいます。もともとこの家は1911年から1923年までソローリャの住宅兼アトリエとして使われていましたが、彼の死後遺族によって美術館として開館されました。現在ではスペインの文化省が運営しています。大きな美術館ではありませんが、わずか3ユーロ(約400円)の入場料でソローリャの絵画を堪能できる非常におすすめのスポットです。

各部屋にはさまざまなソローリャ作品、美しい庭もおすすめ

風景画が人気のソローリャですが、人物画なども多数描いており、美術館にはさまざまな種類のソローリャ作品が展示されています。2フロアからなり、1階では3つの部屋に分かれて常設の作品が展示されており、特に壁全面にびっしりと風景画が並べられている最後の大広間は圧巻です。その他1階ではリビングやダイニングなども公開され、ソローリャの絵画だけでなく所蔵品が展示されています。2階では非常設のソローリャ作品がそのときどきのテーマで展示されています。また、家の中だけではなく、入口の門をくぐってすぐの美しい庭も魅力的。「光の画家」の美術館にふさわしく、日の光が明るく差し込む作りになっています(こちらだけなら入場料は不要)。美術館は天候関係なく楽しめるスポットですが、ぜひこのソローリャ美術館は晴れの日に訪れてみてください。