日本人のスタッフの方が通訳してくれるので安心

週末のランチには150人もお客さんがやってくるという、アンダルシアの田舎村にある超人気レストラン「カサ・ぺパ」。82歳の女主人ぺパおばあさんに料理を習いにやってきました。ツアーの主催者「ホテル・ルナ・ブランカ」のスタッフの方が通訳してくれるので、おばあちゃんの太腕繁盛記を伺ったり、調理のコツなどわからないこともすぐ質問できて、とてもよかったです。実は、スペイン語の通訳は私でもできるかなと内心思っていたのですが、なんとぺパおばあちゃんの喋るアンダルシア弁がほとんど聞き取れなかったのでした…(泣)。

アンダルシアの田舎村にある、大人気食堂のおばあちゃんのレシピは勘が勝負!(後編) アンダルシアの田舎村にある、大人気食堂のおばあちゃんのレシピは勘が勝負!(後編)

無駄のない、流れるような厨房の動き

今日の料理は、まず前菜に『ひよこ豆と臓物とモルシージャ(血のソーセージ)のスープ』と『鶏肉とパプリカ入りの炊き込みご飯』。メインは『肉団子の煮込み』『チョリソーの赤ワイン煮』『子羊のスパイス煮』『豚のマグロという部位のトマト煮』。他にサラダやフライドポテトも準備しなければなりません。それなのに、なんというかキッチンの中がのんびりしているのです。150人分の料理の仕込みだったらもっとみんな殺気立っていてもおかしくないのに。家族総出で仕込みと料理を分担していますが、きっと長年の経験で、流れるような無駄のない動きができあがっているのだろうなあと感心しつつ見学していました。

レシピは体が覚えてる 味つけはすべて勘が勝負

料理の大まかなところは娘さんがやっていますが、要所要所でぺパおばあさんが指令を出し、時々立ち上がって料理の出来具合をチェックします。そしておばあさんも娘さんも、味付けはすべて目分量。塩加減も勘が勝負です。いちいち味見もしません。それでも毎回ちゃんと同じ味になるのだから、もう体が覚えているのですね。2時間ほどしてすべての料理が出来上がり、そろそろ最初のお客が入り始めました。私たちもテーブルについて、お料理をいただくとしましょう。食堂にはここを訪れた著名人の写真がたくさん飾られ、私が大好きなマラガ出身の映画俳優アントニオ・バンデラスのものもありました。

ぺパおばあちゃん、いつまでもお元気で!

スペインの田舎料理というと、だいたいメインは肉か魚をオリーブオイルで焼いたり揚げたりしたものが多いのですが、カサ・ぺパの料理は手をかけて煮込んだものばかりで、とても美味しくいただきました。気がつくと店内は満員ですごい活気です。そしてその中を娘さんたちが悠々と料理を運んでいます。さすが名店。なんだかひとつの上質な舞台を見せてもらったような気分でした。週末の忙しい中、私たちを迎えてくれたぺパおばあさんとご家族の皆さんに感謝を伝えておいとましました。ぺパおばあさん、いつまでもお元気でいてくださいね。外に出ると、席を待つ人たちが道にあふれかえっていました。