別荘はいくらくらいで買ったのか?

前編からの続きです。パットが外国に別荘を買うなんて、すごいなあと感心していたのですが、別荘そのものは、普通の人らしく、こじんまりとしたものでした。3階建てで、1階にはキッチンと狭いリビング、2階と3階もひと部屋ずつで、大人3人ぎゅう詰めになる程度の広さの屋上が付いていました。中庭があり、それを囲むように、同じような家が4軒あります。さてお値段ですが、パットが買った当時で日本円にして450万円ほどでした。それが直近の相場では、300万円を切ってしまったとぼやきます。町中の不動産屋の広告を覗いてみると、200万円くらいから手に入るようです。光熱費などは、管理してくれる不動産屋さんがあるそうで、スペイン国外の人でも不便のないようなサービスが受けられるようになっています。

オルベーラの村の中の坂道 オルベーラの村の中の坂道

EUが統合したおかげで、生き方まで変わった

なんでもオルベーラはイギリス人に人気の白い村で、アンダルシア地方には、ドイツ人が集まっている町もあるそうです。この日の昼は、移住したイギリス人が経営しているカフェで、イギリス料理のオックステールスープなどを堪能しました。そして驚かされたのは、レストランの値段の安さです。マラガでもマドリードよりずいぶん安いと思ってましたが、オルベーラでは、さらに安いのです。目玉焼き定食の煮込み豆とフライドポテト添えなどは、500円以下なのです。ヨーロッパでは破格の安さです。「わかるだろ? 別荘を買った気持ち。ここで太陽を存分に浴びながら、ミステリー小説を読み、安くてうまい食事に舌鼓を打つ。今では格安航空会社を使えば、ロンドンからでも片道3000円程度で来られるんだ。だから契約が終了するとここに来て、2週間休み、また次の契約先と向かうんだ」。なるほどEUの統合は、移動の自由を促進し、人の生き方にまで影響を及ぼしたようですね。

地元に住むイギリス人が経営するカフェ。眺めが最高! 地元に住むイギリス人が経営するカフェ。眺めが最高!

うまくて安いアンダルシア料理に舌鼓

最終日の夜、僕たちはパット行きつけのバルへと足を運びました。注文したのはタパス。スペインの小皿料理の数々です。ポテトサラダにタラとスモークサーモンのカナッペチーズ載せ、大エビフライ、タラのフライ、ビール4杯にグラスワイン1杯で、全員で3500円ほどでした。なんという安さでしょうか。そしてパットの別荘に帰って、ボトル1本400円ほどで買ってきたカヴァ(発砲ワイン)を飲みながら、遅くまでおしゃべりしたのです。スペインのアンダルシア地方にヨーロッパ人が移住したり、別荘を買ったりする気持ちがよくわかりました。数日間より、数週間、数カ月暮らすのに、とってもいいところです。

パットが行きつけの庶民的バル パットが行きつけの庶民的バル