ギネス記録を持つ画家、ピカソ

パブロ・ピカソ、その画家の名前を聞いて思いつく画風は子供の落書きのようなものですか。見て、思わず何が芸術なんだろう?と不思議に思ったことある人も多いのではないでしょうか。ピカソは最も多くの作品を残した画家であり、ギネスブックにも登録されています。その大量の作品は、世界各地の美術館で見ることができます。彼の作品を巡る旅行なんていかがでしょう。美術館が好きな人も、一つの何かのテーマを持つと、思わぬ旅先が決まるのではないでしょうか。

世界にあるピカソ作品を巡る旅(1) 世界にあるピカソ作品を巡る旅(1)

画家のルーツはマラガにあり

ピカソの生まれはスペイン南のマラガ。地中海に面し、夏は国内のみならず多くのリゾート客で溢れかえる町です。彼の遺族の所蔵作品を中心に、生まれ故郷の美術館がオープンしたのはまだ2003年のことで、新しい美術館です。若い頃の作品や彼が生涯大事にした鳩をテーマにした作品もあります。美術館近くの、10歳まで育った生家も公開されています。マラガでは、彼が幼少期に目にしたのと同じ青い海と照りつける太陽は今でも健在です。そこを訪れた時、彼の彩色のルーツに出会えた気がしました。

ピカソが、あのピカソになる前の作品

ピカソが思春期と青年期を過ごしたのは、バルセロナです。その時代の作品を所蔵しているのが、「バルセロナ・ピカソ美術館」です。ピカソがあのピカソらしくなる前、と言っていいのでしょうか、はじける前の作品群の所蔵が目玉になっています。彼の若かりし頃の、写実的な作品は新鮮に写ります。青の時代、ばら色の時代の作品も見られます。また、16世紀のバロックの巨匠ベラスケスの傑作「ラス・メニーナス」を題材にした連作もまた見ものです。巨匠から一体何を学んだのだろう?と首を傾げたくなるピカソ独自の手法が見られて面白い作品群です。

画家のアトリエ跡にはバルが

バルセロナに移り住んだピカソの最初のアトリエは、旧市街にあります。現在はその場所は、「ピカソ」という名前のバルに変身しました。昔ながらの小さな路地ラ・プラタ通りにあり、当時の雰囲気が体感できますよ。また、その近くにはアビニョン通りがあります。作品「アビニョンの娘」のモデルとなった道は、フランスのアヴィニョン地方でははなく、ここバルセロナです。当時は娼婦街でしたが、現在は新しく町開発が進み、セレクトショップが並ぶオシャレな通りになっています。