長い歴史を持つ観光が盛んな港町マラガ

スペイン・アンダルシア地方の一大観光地域「コスタ・デル・ソル」の中心都市として栄えるマラガは、紀元前1000年もの昔に、海上交易によって繁栄したフェニキア人に建てられた都市「マラカ」が起源だとされています。その後マラガは他の南部スペインの都市と同じようにローマ人、ついでムーア人、最後にはスペイン王国と統治者が変わっていきますが、その間も貿易都市として栄え続けます。現在では近隣のヨーロッパ諸国からバカンスに訪れる人々で賑わう観光都市として発展し、セビーリャ、コルドバ、グラナダなどアンダルシア地方の内陸地域への観光拠点としても利用されます。文化的な歴史もあり、ピカソの出生地として知られるほか、フラメンコの舞踊形式のひとつ「マラゲーニャ」もこの地域の音楽です。そんなマラガのランドマークとなっているのが、海岸と市街地を一望できる「ヒブラルファロ城」です。

海と市街地を眺めながら城壁の上を歩く 海と市街地を眺めながら城壁の上を歩く

マラガのムーア人統治時代に作られたヒブラルファロ城

マラガの歴史と同様、ヒブラルファロ城も長い歴史を持っています。「ヒブラルファロ」という言葉自体はフェニキア人の統治時代からすでに現われていたと言われていますが、要塞の基礎となる部分が作られたのは後ウマイヤ朝期、アブド・アッラフマーン3世が統治していた10世紀とされています。その後14世紀に拡張されて現在の城の原型ができました。レコンキスタでカトリック王フェルナンド2世が1487年にマラガに侵攻し勝利を収めた際は、一時的にこのヒブラルファロ城に滞在したと伝えられています。現在では「城」と言ってもほとんど城壁だけですが、それがかなり大規模に残っており、長い歴史に思いを馳せながら敷地内を歩くのも感慨深いものがあります。

とにかく絶景の連続、城壁の上をグルっと回る

ヒブラルファロ城へは市街地から歩いていくことも、バスで行くこともできます。景色を眺めながら丘の上を上っていくのもおすすめですが、城内もかなり歩くので、体力に自信がない方はバスを使いましょう。敷地内に入るとさっそく城壁へ上れる階段があり、その城壁上の通路がグルっと一周続いています。ある程度高低差もあるので多少体力を使いますが、歩きながらマラガ市街地や海岸線が眺められ爽快です。マラガのイメージ画像としてよく使われる「闘牛場と海」の風景もここから眺めることができます。晴れた日には最高の景色が楽しめますので、ぜひカメラと補給用ドリンクを持って訪れてみましょう!