スペインが生んだ絵画の巨匠といえば

スペインが生んだ偉大な画家というと、あなたは誰を思い浮かべますか? 19世紀までの古典的な絵画では、ゴヤ、ベラスケス、エル・グレコの3人が「三大巨匠」と呼ばれていますが、20世紀以降の近代絵画では、ピカソ、ダリ、ミロの3人が挙げられるでしょう。なかでも、絵画にあまり詳しくない人でも名前だけは知っているほど有名なのがピカソでしょう。1881年にスペインで生まれたピカソは、20世紀前半の絵画史を塗り替え、パリで多くの作品を残しました。しかし後半生はスペインに戻ることなく南仏で、1973年に91歳で亡くなります。今回は、そのピカソが前半生を過ごしたスペインのゆかりの地を訪ねてみましょう。

ピカソが生まれた都市、マラガ

パブロ・ピカソは1881年10月25日に、スペイン南部アンダルシア地方の都市マラガで生まれました。父はマラガ出身の美術教師ホセ・ルイス・イ・ブラスコ、母はマリア・ピカソ・ロペスです。ピカソは画家として活動を始めた頃は、父母の名前からパブロ・ルイス・ピカソと名乗っていましたが、途中から父方のルイスを省いて、「パブロ・ピカソ」と名乗るようになりました。さて、ピカソが生まれ、幼年期を過ごしたマラガへ行ってみましょう。マラガは地中海に面したコスタ・デル・ソル地方の中心都市。マラガ空港はヨーロッパの各都市と空路で結ばれています。ヨーロッパでもほとんど南端ともいえるこの陽光の地は、イギリスや北欧の人々にとってはあこがれの地。夏のシーズンだけでなく、冬も避寒客でにぎわいます。日本でも「白い村」が注目されてるように、周辺には魅力的な村が多く、イギリスの老人たちが定年後に余生を送っている姿も見られます。

ピカソの生家に行ってみよう

そのマラガの旧市街の中心のカテドラルから徒歩6分ほどのところに、「ピカソの生家」があります。ピカソは10歳になるまでこの5階建てビルの中の家に暮らしていました。現在は一家が住んでいた部屋を中心とした展示室となっており、一般公開されています。それほど大きいわけではありませんし、ピカソの作品が展示されているわけではないのですが、マラガに来たのならピカソ美術館とあわせて寄ってみるといいでしょう。このピカソの家では、当時一家が使用としてたという家具や、父ルイスが描いた油絵、ピカソの洗礼式の写真などが展示されています。(後編に続く)
●ピカソの生家 Museo Casa de Natal [公式ページ]fundacionpicasso.malaga.eu/
[開館時間]毎日9:30〜20:00(12/24と31は〜15:30) [休]1/1、12/25 [料金]3ユーロ

マラガにあるピカソの生家は、現在は博物館になっている マラガにあるピカソの生家は、現在は博物館になっている