銀の道と呼ばれる西の道

スペイン周遊の旅は、マドリードやバルセロナなどの都市を回るのが一般的に人気があります。しかしながら、普通の旅行とは少しだけ違う旅がしたい人やリピーターの方には、スペイン西部を縦に走る「銀の道」を紹介したいと思います。これはスペイン南部のセビリアから北部のヒホンまでの道を指します。古代ローマ人が軍隊や交易のためにこの道を作ったのが、紀元1世紀頃。その後、イスラム教徒達もレコンキスタの兵士達も歩いたのです。サンティアゴ・コンポステーラへ巡礼の道の一つともなっています。

ローマ時代から続く旅行ルート、銀の道(サラマンカーセビリア)1 ローマ時代から続く旅行ルート、銀の道(サラマンカーセビリア)1

サラマンカからカセレスへ

私がこのルートで旅行したのは4年前の冬のことです。銀の道の中央ほどに位置するサラマンカの町から、2泊3日でセビリアへ向かいました。1日目早朝に町のバスターミナルからカセレスへ向かい、所要時間は約3時間で到着しました。中世の佇まいを残し、世界遺産に登録されている町です。城壁に囲まれた旧市街地区はあまり広くないので、徒歩で観光スポットを回ることができました。マヨール広場を基点に約2時間、この町の滞在時間はわずか3時間で、次の町メリダへ移動しました。

遺跡の中にある街、メリダ

次の町メリダは、スペイン最大のローマ時代の遺跡が残っていることで知られています。行ってみるとその通りで、遺跡の方が現代の町並みより規模が大きく感じました。遺跡の中に現代の町があるといえます。国立古代ローマ博物館、ローマ劇場、ローマ円形闘技場、ディアナ神殿、ローマ橋など、見所が多いので、1泊以上の滞在をお勧めします。主な見どころは共通券があるので、利用するとお得に入場できました。その中でも、博物館にあったモザイク画が一番印象的です。

ホテルと食事に南スペインを満喫

1泊目に私達が宿泊したのはメリダのプチホテル。スペインらしい花で飾られたパティオ(中庭)が二つあり、そこでくつろぐこともできました。建物の内部は、鮮やかな色調の絵柄のついたタイルで埋められており、まさに南スペインスタイルの家にお邪魔したような感覚になり、気に入りました。夕食は、ホテル近くのレストランへ。メリダのあるエストレマドゥーラ地方は、美味しい生ハムなどイベリコ豚が名産です。その美味しさに、この街からしばらく動きたくないと思ったほどでした。