奇跡の水道橋

翌日の朝は、早めに起きてメリダの街を散歩することにしました。ローマ時代の遺跡に囲まれたこの町は、観光用のマップには載っていない小さな遺跡に出会うこともあるような、なかなか興味深い街です。その後、メリダの遺跡の中でも人気がある、ロス・ミラグロス水道橋へ行きました。高さ25m、長さ800m以上の巨大さに、また現代にこの状態で残存していることに、驚きです。まさに、名前にミラグロス(スペイン語で奇跡や驚異を意味する)と付いているのも納得でした。

ローマ時代から続く旅行ルート、銀の道(サラマンカーセビリア)2 ローマ時代から続く旅行ルート、銀の道(サラマンカーセビリア)2

メリダからサフラへ移動

昼過ぎにはメリダからサフラへ向かうバスに乗っていました。サフラへはバスで約1時間。サフラは、スペイン料理のパエリアに欠かせない香辛料のサフランのことです。この街は小さく、際立って観光するスポットもあまりありませんが、素敵なパラドールがあります。そこに宿泊するためだけにも立ち寄る価値がある町です。実は「銀の道」の各所には、素晴しいパラドールが連なって存在しています。縦断の旅の一つの楽しみ方として、パラドールを順番に宿泊していくなんて、贅沢な楽しみ方もできます。

サフラのパラドールに宿泊

サフラのパラドールは15世紀の古城を改装してホテルにしています。9つの円塔が建ちその間を石の壁で埋め尽くされた、美しい外観です。中のインテリアは、クラッシック調のデザインで装飾され、ゴージャスな雰囲気をかもし出しています。ここは、メキシコ(アステカ帝国)を制服したエルナン・コルテスなど歴史上の人物も過去に宿泊したそうです。特に印象的だったのは、宿泊客なら利用できるサロンの部屋。15世紀のムデハル様式の見事な天井の下、贅沢な気分でゆっくりとティータイムを過ごすことができました。

セビリアが旅の終着地

パラドールで朝食をとった後は、南スペインの州都セビリアへ向かいます。そこが、「銀の道」の旅の終点でした。出発したカスティーリャ・イ・レオン州から徐々に南へ下って行くにつれ、別の国に来たような感覚になりました。それほどセビリアの街の風景は、大きく異なっていました。建物の壁は白と黄色に塗られ、街路樹にはオレンジの木が並び、町中に柑橘系の香りを漂わせていました。スペイン縦断の旅は、古き時代と街の変幻を楽しむことができ、お勧めです。