世界一の美食の街サンセバスチャン

スペインのバスク地方はスペイン北部に位置し、大西洋のビスケー湾に面しています。近年では美食の都として名を馳せていて、2015年のミシュランの星つきレストランはバスクだけで21軒、三つ星を冠したレストランは4軒もあるのです。その4軒のうち3軒が人口18万人のサンセバスチャンにあり、サンセバスチャンは人口当たりのミシュランレストランの数の多さから“世界一の美食の街”と呼ばれるようになりました。そして、この町の素晴らしいところは、レストランだけでなく庶民的なバルで食べるピンチョスもまた非常にレベルが高いということです。

ずらりと並ぶピンチョス、何を食べようか悩みます ずらりと並ぶピンチョス、何を食べようか悩みます

ピンチョスって何?

ピンチョスというのは、バゲットを土台にして複数の食材を組み合わせて楊枝で刺したおつまみのことを指していましたが、現在では、楊枝をつかわないものや、“タパス”と呼ばれる小皿料理までもピンチョスと呼ばれています。サンセバスチャンの旧市街には、このピンチョスを供するバルがびっしりと軒を連ねています。フォアグラやカニ、ウニなどの高級食材が使われるピンチョスや、創意工夫の凝らされた芸術品のようなプレゼンテーションのピンチョスが各バルのカウンターにずらりと並んでいて、どれを選んでいいのかついつい目移りしてしまいます。

どうやってオーダーするの?

オーダーの仕方はバルによって異なりますが、まずは飲み物をオーダーしましょう。バスク地方ならではの飲み物は微発泡の白ワイン“チャコリ”やリンゴのお酒“シードラ”。どちらも高い位置からグラスに注ぐことで香りが立ち、口当たりが良くなるそうで、その注ぎ方も一見の価値ありです。ピンチョスを載せた大皿がずらりと並ぶカウンターの前に立つとお皿が渡され、自分で好きなピンチョスを選ぶところもあれば、店員に取ってもらうスタイルのところもあります。おすすめは、オーダーしてから奥のキッチンで料理してくれる温かいピンチョスで、壁の黒板にそのメニューが書き出してあります。

人気店には名物ピンチョスあり

中にはカウンターにピンチョスを置かず、すべてオーダーしなければならない店もあり、言葉のわからない旅行者にはちょっと敷居が高いかもしれません。でも、こういう店では、他の客が頼むのを見ていると必ず頻繁に出てくる人気のピンチョスがあるので、「わたしにもそれを」とすかさず頼みましょう。有名なバルには、どの店にも“売り”の名物ピンチョスがあります。それを2つ3つ頼んだら、次のバルに移動して、またその店の名物を頼むのです。サンセバスチャン旧市街は、昼も夜もバルをはしごするたくさんの旅行者たちで大いににぎわいます。みなさんも是非、世界一の美食の町で食べ歩きを楽しんでください!!