スペイン王室の避暑地

世界一の美食の街、スペインバスクのサンセバスチャン。ミシュランの三ツ星レストランでの食事や、絶品ピンチョスを食べ歩くバル巡りを楽しみに、世界中からツーリストが訪れます。しかし、この町の楽しみはグルメだけではありません。“ビスケー湾の真珠”と謳われるサンセバスチャンは、スペイン王室の避暑地として夏の離宮が建てられ、19世紀末には国王アルフォンソ12世の妃マリア・クリスティーナが毎年保養に訪れた高級リゾート地でもあるのです。ホタテ貝のような形をしたコンチャ(スペイン語の“ホタテ貝”)湾に広がる砂浜で、ヨーロピアンたちに混じって日光浴して過ごすのが、夏のサンセバスチャンの過ごし方の王道といえるでしょう。

モンテ・イゲルドから望むコンチャ湾の絶景 モンテ・イゲルドから望むコンチャ湾の絶景

絶景ポイントはふたつ

美しいコンチャ湾を望むビューポイントが、サンセバスチャンにはふたつあります。旧市街の北にある「モンテ・ウルグル」の頂上にあるモタ城へは、旧市街から歩いて登ることができます。光が順光になる午前中がおすすめです。湾のもうひとつの端にある丘は「モンテ・イゲルド」で、こちらは午後、できれば夕方に登るのがおすすめ。麓から頂上まではレトロなケーブルカーが出ています。頂上からの眺めはまさに絶景で、モンテ・ウルグルも遥か眼下に見渡せます。頂上にはレストランや、射的など懐かしいゲームも揃うこれまたレトロな遊園地があって、楽しそうに遊ぶスペイン人親子を見るのもまたなかなか楽しいですよ。

各種イベントも充実

サンセバスチャンは文化的な面でも優れており、年間を通して演劇や映画、音楽など様々なアートのイベントが催されます。最近日本でも知られてきたのが毎年9月に開催される「サンセバスチャン国際映画祭」。2013年には是枝裕和監督の『そして父になる』が観客賞を受賞しました。また、7月の第3週に開かれる「ジャサルディアJazzaldia」はヨーロッパ最大級のジャズフェスティバルで、期間中は市内のあちこちの会場で有料・無料のコンサートが多数行われます。中でもビーチに設置されるフェス最大のグリーンステージでは、毎年ビックリするような大物のコンサートが無料で行われるんです。これは是非参加してみたいですね。

スパも揃って言うことなし!!

思い切り遊んで美味しいものを食べて、ちょっと体がしんどくなったら、おすすめのスパがあります。コンチャ海岸のちょうど真ん中にある「ラ・ペルラLa Perla」では、ジャグジーや温水プールが手軽な料金で利用できます。タラソテラピーをはじめとする各種マッサージやエステのプログラムも揃っていて、私は「キロ・マッサージ」という指圧マッサージを受けてみました。グリグリとツボを押され、至福のひととき。40分の施術で50ユーロ(約7000円)で、終わった時は体がすっきりと軽くなり、旅の疲れも吹っ飛びました。グルメ以外にも魅力満載のサンセバスチャン、次の夏のデスティネーションに決まりです!!