バスク鉄道に揺られてフランスへ

スペインバスクの美食の街、サンセバスチャン。実はサンセバスチャンはフランスとの国境のすぐそばに位置しています。だからフランスバスクに日帰りで出かけるのも、十分可能なんですよ。ちょっと足を延ばして、フランスバスクでもグルメとショッピングを楽しんじゃいましょう。私は、フランスバスクで1番スペイン寄りにあるサン・ジャン・ド・リュズに行ってみました。アクセスは簡単です。まずはサンセバスチャンのアマラAmara駅からバスク鉄道で終点のエンダイアHendaia(フランス語でアンダイエHendaye)まで向かいます。国鉄でも行くことができますが、本数が少ないのでバスク鉄道がおすすめです。

バイヨンヌ産の生ハムがぶら下がる肉屋の主人はバスク帽姿 バイヨンヌ産の生ハムがぶら下がる肉屋の主人はバスク帽姿

国境の町からサン・ジャン・ド・リュズまでわずか10分

アンダイエまでは所要42分。電車を降りたらそこはもうフランスです。駅を出るところでパスポートのチェックがあるかもしれないので、パスポートを忘れずに。目の前にフランス国鉄のアンダイエ駅があるので、ここでサン・ジャン・ド・リュズ行きのチケットを購入します。アンダイエ発の列車の時刻を予め調べておいて、乗り継ぎがいいようにバスク鉄道に乗るといいでしょう。アンダイエからはわずか10分ほどでサン・ジャン・ド・リュズに到着します。国境というのは本当に不思議なもので、フランスバスクに入ると駅舎の様式もがらりと変わって、どことなく瀟洒な建物になりました。

伝統的なバスクの家並みがかわいい!!

サン・ジャン・ド・リュズは典型的なバスクの建築様式の家々が軒を連ねる、とてもフォトジェニックなかわいらしい町並みです。白壁に木組みと鎧戸の赤や緑が、鮮やかに映える場所です。それらは同じバスクでも、スペインのサンセバスチャンやビルバオではあまり見ることができません。スペインバスクでは、サンセバスチャン近郊のオンダリビアの旧市街でこのような家並みを見ることができるので、建築好きの人ならオンダリビアへのショートトリップもおすすめです。帰りの電車の時刻を確認したら、駅を出て正面に進みましょう。まず常設市場があります。

フランスのマルシェは見て楽しい

同じバスクでも、ハムやソーセージなどの肉の加工品もチーズも、スペインには見られないものが並んでいます。バイヨンヌ産の生ハムは、是非試してみたいバスクの名産品です。ディスプレイの仕方はさすがにセンスがいいなあと思いました。鮮魚のコーナーに生牡蠣の入った箱がいくつも置かれてあるのも、フランスならではの風景です。また、スペインよりもお惣菜がとても充実していて、野菜がたっぷり使われている料理が多いのが目を惹きました。お惣菜をテイクアウトして今晩食べてもいいかな、と思ったのですが、せっかくのサンセバスチャンで部屋ご飯というのはあまりにももったいないですよね。涙をのんで諦めました。(後編に続く)