巡礼が終わったら温泉で湯治

キリスト教三大巡礼地のひとつ、サンチアゴ・デ・コンポステーラ。聖ヤコブの遺骸が祀られているこの地を目指す巡礼の道は世界遺産に登録され、また和歌山県の熊野古道と姉妹道として提携しています。日本でもこの巡礼路を歩くツアーが催行され、個人で訪れてフランスから800km歩く人も近年増えています。800kmを歩き切るのは並大抵のことではなく、歩き終えたときには達成感とともに疲労もたまっていることでしょう。日本人としては、温泉に浸かって疲れを癒したいところですよね。実はあるんです。サンチアゴの直ぐ近くに日本風の温泉が。

サンチアゴ巡礼の疲れをオウレンセの日本風温泉で癒そう サンチアゴ巡礼の疲れをオウレンセの日本風温泉で癒そう

温泉の町オウレンセ

サンチアゴからバスで2時間弱、ガリシア州第3の都市オウレンセは温泉の町として知られています。ローマ時代にはすでにブルガスBurgasと呼ばれる温泉があり、今でも「ブルガスの街」と呼ばれています。市内のミーニョ川沿いに誰でも無料で入れる露天の公共浴場が点在し、市民がビーチ代わりに日光浴をしている姿がみられます。一方で、入浴料を払って入る私設の温泉施設もあるのですが、その中になんと日本の温泉を模したところがあるのです。バスターミナルを出てミーニョ川沿いに出るとこの温泉の建物があり、敷地の入口に日本の温泉マークと漢字で「温泉」と描かれた看板があります。

日本風温泉「Termas Chitava Queipa」

温泉の名前は「Termas Chitava Queipa」といいます。建物は竹や木を多用した日本家屋のような造りで、入り口に「温泉」の看板が掲げられ、日本の銭湯のようなカウンターで入浴料を払います。入浴料は1時間半の利用で2013年12月現在4ユーロ(約550円)。施設に入るとまず簡単な問診票を書きます。脱衣所の入り口には「男」「女」の暖簾が下がっていて、ロッカーは木製、木のすのこが敷いてあって日本のテイストがあちらこちらに見られます。スペイン人にとっては、日本風のものが「クールでいけてる」のでしょうか。

湯上りには日本食がいただける!?

敷地には42度、40度、38度と3つの温度別の露天風呂があります。スペインの温泉というと温水プールのようにぬるいところばかりなので、この温度は日本人にとっては嬉しいですね。水着着用という点を除けば、もう完全に日本に帰った気分です。他にサウナや水風呂もあり、マッサージも受けられます。温泉のテーマが「ZEN禅」で、普段はうるさいスペイン人も比較的静かに入っているので(笑)、とてもリラックスできます。また併設のバルのフードメニューにはインスタントラーメンやうどん、寿司なんてものもあるようなので、巡礼中スペイン料理ばかり食べた後ではこちらも感涙ものかもしれません。