大晦日も仲間と一緒に12粒のぶどう

この年の大晦日もアルベルゲで過ごすことになりましたが、残念ながら私たちを含め4人しか宿泊していませんでした。スペインでは除夜の鐘ならぬ、12時になる前に12回鐘が鳴り、鳴る毎にぶどうを1粒づつ合計12粒を頬張る習慣があります。その間に願い事を心の中で唱えると叶うと言われています。スーパーで買ってきたぶどうと、巡礼仲間のアルゼンチン人のルカが提供してくれた赤ワインで、4人で12時前にお祝いすることにしました。冬季は開いている宿も限られているので、巡礼者が集中しいつの間にか同じメンバーが顔を合わせ仲良くなります。

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聖年に行うカミーノの人気

2010年は6年振りの聖年でした。(次の聖年は11年後の2021年になります。)そのため例年より巡礼者は多く、皆1月1日の、6年ぶりの聖なる門を開門する儀式のために標準を合わせて向かいます。石で閉ざされた聖なる門を大司教が鎚でたたき、その後その石が崩れ落ち開門される儀式です。この門を通ったものは、すべての罪が赦されるといわれています。私達がサンティアゴ・デ・コンポステーラの教会前に到着したのは1月3日の朝で、やり遂げた達成感は気持ちよく胸に残っています。証明書を発行してもらい、巡礼者のミサに参列した後はご褒美ランチタイムです。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの美味しいレストラン

この町には美味しいレストランがたくさんあります。観光客に人気のみならず、スペイン人も口をそろえて、シーフードがスペインで一番美味しいといいます。町を散策しながらシーフードレストランを探し、見つけた1軒へ入ることに。アロス・カルドッソ(魚介の雑炊)、プルポ・ガジェーゴ、ムール貝のワイン蒸しなどをお腹がはち切れるほど食べました。煮込み料理のようなガリシア風スープは、この時期の定番で、冬だからこそその旨みは体の奥までしみ渡します。冬ならではの美味しいものがゴールで待ってくれているので、この時期の巡礼の旅も悪くなかったかな、と思いますね。

結局、なぜ気候のいい時期にやらないのか

旅先で出会ったカミノ経験が既に5回目というパコに聞いてみると、季節のいい時期は宿も観光スポットもどこも、みな混んでいて良いことはない、とのこと。95年から止まっていた巡礼を再スタートしたディエゴは、聖年1月1日にゴールすることに意味があると言っていました。夏の景色より、冬の景色の方が好きだと言った人もいました。私が経験して思ったのは、冬季は開けている宿が区間に一つのみなので、連日同じ巡礼者が集まります。おかげで連帯感も持てたかなと思いますし、そんなメンバーに出会えたことがカミーノの最良の思い出になりました。