- 田中富子
- スペイン・セビリア在住。2000年にたまたま訪れたセビリアに、2001年より在住。2006年5月、個人事業主のビザを取得。現在は、食品輸出入仲介業を中心に、フラメンコ留学と語学留学コーディネーター、通訳、翻訳業等、スペインと日本を橋渡しする日々。情熱がモットー。
出発エリアをに変更しました。
小鳥のさえずりに乗って、馬車の音が心になごむ
マリア・ルイサ公園。オルレアン公王女、マリア・ルイサが1893年、サン・テルモ宮殿の一部を市に贈与した際に造られた公園で、敷地面積は400平方キロメートロある。88種類もの灌木と樹木、そして、小鳥たちのさえずりが、疲れている私たちを別の世界に連れて行ってくれ、また日々のストレスから開放してくれる“癒し”の場所である。旅行中に疲れた頭をリセットする場所には、最適。セビジャーノス(セビリア人)たちは、ここで、散歩はもちろん、サイクリング、読書をしたりして過ごす。
鳩は、あなたの餌を待っている!
公園内には、1929年のイベロ・アメリカ展覧会の際に改修され、その際に造られたPLAZA DE AMERICA(アメリカ広場)という広場がある。ここには、たくさんの白い鳩がおり、人々が餌をやったりして、のんびりできる。景色もすばらしいので、新婚さんやカップルには、超お勧めの場所!この広場のそばには、当時、パビリオンとして建設された3つの建物があり、現在、それぞれ、MUSEO DE ARTES Y COSTUMBRES POPULARES(民俗博物館)、MUSEO ARQUEOLOGICO(考古学博物館)、そして市の建物となっている。
民俗博物館。すばらしい景色があなたを包んでくれるのは、間違いない
公園内のほぼ真ん中に位置している、MONTE GURUGU(グルグ山/ちょっと小高くしてある人口山)の人口滝や、グラナダにある有名なアルハンブラ宮殿内のライオンの中庭をインスパイアーしてある、FUENTE DE LOS LEONES(ライオンの噴水)、ISLETA DE LOS PATOS(鴨の小島)等、ほほえましいものがあり、心をなごませてくれる。子供に返った気になるのは、たぶん私だけではないはずである。
澄み渡った高く青い空と、PLAZA DE ESPAN~Aの建物のコンビネーションは、映画のシーンにぴったり
なお、一番最新のスター・ウォーズの舞台にもなった、PLAZA DE ESPAN~A(スペイン広場)も、なんとこの公園の敷地内である。こちらも、1929年の展覧会時に建設された。この半円形のなんともいえない美しい建物に沿った形で、スペイン内の各都市の歴史的場面が、タイルにて描かれている。ここでは、セラミカ(陶器)でできた手すり等も有名なので、是非よく見てほしい。天気のよい、空が青々としている日は、建物が浮き出し、多次元にいるように感じるはずである。
PLAZA DE ESPAN^Aの前、公園の入り口にある自転車レンタル。森林内をサイクリングするのも、楽しいはず
PARQUE DE MARIA LUISA(マリア・ルイサ公園)
住所:PARQUE DE MARIA LUISA(大聖堂より、徒歩10分くらい。)
時間割:夏 8:00より24:00、冬 8:00より22:00
公園内の自転車レンタル:www.cyclotouristic.com (月から金)
1人乗り:2時間 6ユーロ/4時間 10ユーロ/8時間 18ユーロ
2人乗り:30分 7ユーロ/1時間 11ユーロ
4人乗り:30分 10ユーロ/1時間 14ユーロ
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/10/17)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
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