どの家庭にもある、ママならではのレシピ

日本にある「おふくろの味」が、スペインにもあります。実家から遠く離れていると、お母さんが作ってくれた料理が恋しくなりますよね。スペインでも台所を守り、家族の栄養をコントロールするのは、ママの仕事です。そして、各家庭にはそれぞれに秘伝のママレシピがあるものです。スペイン料理ではパエリアが有名ですが、あれは男の料理!と、いう人もいます。家庭でママも作りますが、パパも作ります。みんなで集まるときやバーベキューのときに作ったりもするので、男性も作れます。細かく分量を気にせず作れるので、男性向きかも知れません。

セビリアのママのスペシャルレシピ

以前、セビリアで友人の義母が自宅に招き、料理を教えてくれました。それは、「スペインオムレツ(トルティージャ・デ・パタタ)」。日本にあるスペインレストランでも必ずといってもいいほど見かけるスペイン料理の定番。円形で、4cmから5cmほどの厚さ、焦げないように中は半熟に焼く、これが意外に難しいです。私はいつも失敗ばかりだったので、うれしい機会に恵まれました。普通は、ジャガイモや玉ねぎを入れて作ります。ここの家族に玉ねぎ嫌いの人がいたようで、変わりにズッキーニを入れました。この家のスペシャルレシピです。

ママのレシピはいい加減?それとも、好い加減?

中を半熟に焼くのがポイント。フライパンに油をひいて熱くなったら、底を濡れフキンに押しあてます。卵を流し入れ、蓋をして蒸し焼きにします。表面が少し固まってきたら、フラインパンより少し大きいお皿を使って裏返しにし、蓋をせずに焼き上げます。レシピを書いていると、「そんなに細かく書かなくていいのよ」とママからのご指摘が。スペイン語で、más o menosを連呼するママ。「約」とか「だいたい」という意味で、分量はおおよそだそうです。いい加減ではなく、その日の気分や家族の体調で調整するのだとか。良い加減ということですね。

旅行者でも参加できる、料理教室

マドリードやバルセロナでは、旅行者の方でも参加できる1日だけの体験料理教室があります。メニューは様々ですが、本格的パエリアやガスパチョスープといったスペイン料理の定番を習うことができます。参加した友人に様子を聞いてみると、先生は英語で説明し、多少通じなくても見よう見まねで何とかなる、と言ってました。スペインの食事並みに、クラスで作った料理のボリュームも多かったので、持ち帰りもできたそうです。体験する旅の思い出作りにもなり、自宅に帰ってからもスペイン料理を作る楽しみができますよね。