真夏のアンダルシアで情熱的な競馬

スペイン、アンダルシア地方のセビリアから南にバスで約2時間の場所にサンルーカル・デ・バラメーダという小さな町があります。海と川がぶつかる場所に位置するこの町には長いビーチがあり、それを活かしたイベント「ビーチ競馬」が毎年夏に行われています。日本人には馴染みの薄いスペインの競馬、それまであまり興味はなかったのですが、その場所に惹かれて行ってみました。

ビーチで競馬? スペインのアンダルシアで行われる「ビーチ競馬」とは? ビーチで競馬? スペインのアンダルシアで行われる「ビーチ競馬」とは?

子供も一緒に”ギャンブル”?

競馬というと”ギャンブル”と思う方が多いと思います。当然ここでもゴールそばの一角では「大人向け」の馬券が売られていました。しかしそれより多かったのは子供たちがダンボールなどで自作した“馬券ブース”です。このブースは最大2000mあるコース沿いに無数にあり、売る側が子供なら買う側も大半は子供。当たってもお菓子などしかもらえないのでギャンブル性は低いですが、見た目が可愛いく、競馬が大人だけのものではない感じがしていいなと思いました。当日、ゴール付近のビーチには特設会場が設置され、外にはスタンド、中にはパドック、バー、モニターなどがあり、ヨーロッパ競馬の上品な遊び方をしたい人達はこちらに集まるといった感じのようでした。こちらは入場料がかかります。

夕陽と砂浜と馬

レースは一日3、4レースが夕方から夜にかけて行われます。ビーチは当日も開放されていてふつうに川遊びが楽しめます。ただしレースの15分くらい前になると馬が入場してくるので、観客は一定の距離に置かれた仮設の柵まで下がらされます。コースは水に沿って多少うねっているので、早めに水から上がって見やすい位置に陣取れば写真も撮りやすいでしょう。そして馬のウォーミングアップがすんだら、レース発走です。

しかし子供たちが本当にしたいのは…

周回コースではないので目の前を通るのは一瞬ですが、夕日を浴びた馬たちが浜辺を駆け抜けていく光景は、想像通り素晴らしいものでした。ところが馬が通り過ぎると、すぐさま子供達は川に飛び込んでいきます。やはりレースを見るよりも水遊びがしたかったのでしょうか?  しかしその光景も私には微笑ましく、印象に残るものでした。最終レースが行われたのは夜9時過ぎですが、サマータイム期間ということあり、実は外は薄暗い程度でした。私は競馬に合わせて夕方に宿を出発することが多かったのですが、それでもかなり日焼けしました。夏なので日焼け対策は必要ですね。

競馬が終わったらシーフードを食べよう

ヨーロッパでは比較的物価の安いアンダルシア地方に来ており、さらに海と川が近いこの町には美味しい海鮮のタパスが豊富にあります。馬券は当たらなくても、競馬の後はそれを楽しんではいかがでしょう。名物は「小エビのトルティージャ」で、現地の人のおすすめでした。スペインの夜は長く、町の道路をを走る観光向けのミニトレインからは夜12時過ぎまで子供たちのはしゃぎ声が聞こえました。夏祭りの雰囲気が味わえるイベント、「ビーチ競馬」を見に行ってみましょう。