フラメンコを見る(聴く)とき、何を重視しますか?

せっかくスペインに来たら、やっぱり本場のフラメンコは見(聴い)ておきたいですよね。スペインの各都市ではさまざまなフラメンコ・ショーが連日行われています。ですが、これまで特にフラメンコに接したことがない方は、どんな基準でそれらを選べばいいのかわからないかもしれません。そこで、スペインで思いっきりフラメンコを楽しむために、最低限知っておくといいことをまずはご紹介します。

たくさんのギターが展示されているカサ・デ・ラ・ギターラ たくさんのギターが展示されているカサ・デ・ラ・ギターラ

フラメンコの基本形は「歌」と「踊り」と「ギター」

フラメンコは「カンテ」と呼ばれる歌と「バイレ」と呼ばれる踊り、そしてギター伴奏の3つの要素から成り立っています。舞台の規模によりそれぞれを担当する人数は変化しますが、この三要素が絶妙に絡み合ったときの感動はぜひ味わっていただきたいところです。華やかな舞台や怒涛のステップを楽しみたい方は「バイレ」を、フラメンコ独特のこぶしのきいた歌声を楽しみたい方は「カンテ」を重視してフラメンコ・ショーを選んでみてください。また、フラメンコ・ショーの中には食事もついているものも多数あるので、気軽に楽しみたい方は「華やかさ重視」のフラメンコを探してみるといいかもしれません。

音楽の下支えをするフラメンコ・ギター

ではギター伴奏は何をしているのでしょう? 実は、フラメンコを盛り上げる上で非常に重要な役割を果たしています。フラメンコの演奏は「ソレア」や「ブレリア」と言った曲の形式(リズムの約束事)のみが決まっており、基本的には即興で弾かれます。即興というのは歌も踊りも同じですが、特にギター伴奏は、奏者がどれだけたくさんの「引き出し」を持っているかで、舞台全体の音楽的な面白さがかなり変わってきます。フラメンコの音楽面を堪能したい方は、ぜひギタリストに注目してフラメンコ・ショーを選んでみてください。

セビーリャで聴けるギター展示室のフラメンコ・ライヴ

フラメンコの激戦区セビーリャのサンタ・クルスという古い街並みを残す地域に、「カサ・デ・ラ・ギターラ(ギターの家)」という小さなギター展示室があります。ここにはホセ・ルイス・ポスティーゴというフラメンコ・ギタリストが所有するギター(フラメンコ及びクラシック)のコレクションが展示されており、中にはなんと「アルハンブラの思い出」で有名なフランシスコ・タレガが使用していたギターもあります。ここでは毎晩19時30分と21時からフラメンコ・ライヴが行われており、食事や飲み物はつかないものの、1時間ほどのコンサートを17ユーロ(2000円強)と比較的安価に、雑音なく集中して楽しむことができます。ギターの奏者はさすがに超一流の腕を持った奏者が用意されていて(ポスティーゴではありません)、ギター好きな方、音楽に集中してフラメンコを楽しみたい方にはうってつけのスポットとなっています。