オレンジとパエリアの町・バレンシアで、レアル、バルサと並ぶ強豪チームを見る!

スペイン・バレンシア・サッカー観戦の現地ガイド記事

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オレンジとパエリアの町・バレンシアで、レアル、バルサと並ぶ強豪チームを見る!

掲載日:2007/12/18 テーマ:サッカー観戦 行き先: スペイン / バレンシア ライター:元川悦子

タグ: サッカー スタジアム



ABガイド:元川悦子

【サッカー観戦のABガイド】 元川悦子
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長野県出身。夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターに。著書に「U−22」(小学館)「初めてでも楽しめる欧州サッカーの旅」(NHK出版)「古沼貞雄 情熱」(学習研究社)ほか。Jリーグ、日本代表から海外まで幅広くフォロー。W杯は94年大会から4回連続で現地取材した。現在も日本代表ウォッチャーとして世界各国を回っている。

ライトアップされたバレンシア市街。オレンジに彩られた街はとても美しい ライトアップされたバレンシア市街。オレンジに彩られた街はとても美しい

99−00、00−01シーズンの連続UCL決勝進出がバレンシアの地位を大きく変える

今回のスペインサッカー紀行。バルセロナを皮切りに、マジョルカまでご紹介した。地中海岸を南下しているのだから、次の目的地はここ、バレンシア。サッカーファンには非常に知名度の高い土地なのである。
バレンシア自治州の州都であるバレンシアは人口80万。スペインでは第3の規模を誇る。バレンシアオレンジやパエリアの発祥地としても名高い。米どころであり、新鮮な魚介類も取れるバレンシアにはさまざまな種類のパエリアがあるという。バルセロナからは列車で約3時間、高速バスで約4時間の距離。しかし地域性の強さを前面に押し出すスペインのこと。バレンシアの人々はバルセロナと同じ地域に扱われることをを嫌う。公用語であるバレンシア語は、言語学上、カタラン(カタルーニャ語)の方言と見なされるが、それにも納得していないはずだ。
サッカーにしてもそう。すぐ近くにバルサという世界屈指の強豪がありながら、バレンシアCFも近年は肩を並べるくらいの実績を残している。クーペル監督が指揮を執り、メンディエタ(現ミドルスブラ)らを軸としたチームでUEFAチャンピオンズリーグ決勝まで勝ち上がった99−2000、2000−01シーズンの2連続の躍進は、多くのサッカーファンを驚かせたものだ。

 

バレンシアのホーム・メスタージャ バレンシアのホーム・メスタージャ

メスタージャは5万5000収容。3層構造の見やすいスタジアム。2年後には移転へ

この快進撃がクラブの位置づけを大きく変えた。ホームスタジアム「メスタージャ(Campo De Mestalla)」はかつて照明もなく、何度か改修を重ねて収容人員も3万9000人まで増やすのが精一杯だったという。だが、このUCL収入で潤ったクラブ側がスタジアム改修を断行。5万5000人収容の巨大スタジアムへと変貌させたのだ。さらにバレンシアは2009年完成に向け、7万5000人収容の新メスタージャを建設中。これが完成すると、今のメスタージャは売却されるという。つまり、あと2シーズンしか現スタジアムでの試合を見られないのだ。
私も過去に2度ほど現地へ行っているが、3層構造で非常に見やすい。一見の価値はあるだろう。最寄駅は地下鉄5号線の「アラゴン(Aragon)」。メスタージャはその目の前だ。UCLやバルサ、レアル戦であればほぼ満員のサポーターで埋まる。バレンシア地方はバルセロナやマドリッドのような巨大都市ではない。その分、人々の地域愛が強く、クラブ愛も並々ならぬものがあるようだ。

 

3層構造のスタジアムは急峻だが、とても見やすい。ホームゲームの時でビッグマッチの時はほぼ満員になる 3層構造のスタジアムは急峻だが、とても見やすい。ホームゲームの時でビッグマッチの時はほぼ満員になる

バレンシアでは熱狂的で気性の荒い女性ファンに出会えるかも!?

2002年春に初めてメスタージャを訪れた時の出来事は強烈だった。リーガエスパニョーラのキックオフは通常、21時前後。22時という試合もある。スペイン人は午前中に働き、昼食をゆっくりと取った後、シエスタをして、夕方再び働く。その後、自宅に戻って軽く夕飯を食べてからスタジアムへ行くのである。このリズムだから自然と観戦時間が遅くなる。試合前にはバルでワインやビールを一杯ひっかけてからスタジアムへやってくる。みんな行動が遅いから、キックオフギリギリにならないとスタンドは埋まらないのだ。

 

私がメスタージャへ行った時もそうで、いつの間にかスタンドは超満員に膨れ上がった。困ったのは目の前にでっぷり太った女性が座ったこと。彼女がいると視界が遮られるうえに、スパスパとタバコを吸うので煙くて仕方がない。そして「アイマール(現サラゴサ)」の名前を執拗に連呼するのだ。どうやらアイマールが先発から外されたことに不満いっぱいのようである。審判の判定にも「カルタ(カード)!」「アマリージャ(イエローだ)!」と主張を続ける。彼女の主張に同調した周囲も結構、盛り上がっていた。それだけ言いたい放題だったのに、タイムアップの笛が鳴った瞬間、我に返ったように席を立つ…。スペイン人がいかに直情径行かを思い知らされた。日本人には想像できない行動パターンを観察できるするのも海外のサッカー場の面白さ。港町だけあってバレンシアの人は気性が荒いのかもしれない…。

 

試合前のスタジアム周辺は人でいっぱい。あたりのバルで一杯ひっかけてからやってくるサポーターも多い 試合前のスタジアム周辺は人でいっぱい。あたりのバルで一杯ひっかけてからやってくるサポーターも多い

今季の巻き返しはこれから。後半戦のバレンシアの戦いをぜひ現地で!

あれから5年。バレンシアは01−02、03−04シーズンのリーガエスパニョーラで優勝し、恒常的にUCLにも参戦するなど、チーム力は安定している。しかし元オランダ代表のロナルト・クーマン監督が就任した今季はチーム状態が落ち着かず、リーガで7位、UCLは1次リーグ敗退(12月中旬現在)と絶好調とはいえない状況だ。しかしシーズンはまだ半分が終わったばかり。後半戦にはレアルやバルサら上位との対戦もある。残念ながらレアル、バルサ、アトレチコ・マドリッド、ビジャレアルという上位4強との対戦は全てアウェーしか残っていない。メスタージャではそれ以外のゲームしか見られないが、対戦相手はともかく、まずは現地へ行って、雰囲気を楽しむところから始めてもいいかもしれない

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/12/18)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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