日本人にも人気のスペイン料理「パエージャ」

「スペインに行ったら絶対本場のパエージャを食べなくちゃ」という人は少なくないと思います。お米の料理だから日本人には親しみやすいですしね。「アロッセリアArroceria」という米料理専門のレストランに行くと、いろんな種類のパエージャがあってびっくりします。今回は、私が今までに食べて美味しかったパエージャでグルメ対決といきましょう。

グルメ対決!! スペインの名物グルメの王様、パエージャの味比べ グルメ対決!! スペインの名物グルメの王様、パエージャの味比べ

パエージャの代表「バレンシア風パエージャ」

パエージャの元祖は、スペインの米どころバレンシアで生まれた「バレンシア風パエージャ」。パエージャというと魚介がたくさん載ったシーフードパエージャを思い浮かべる人が多いでしょうが、元々の具はウサギや鶏の肉、カタツムリ(!!)、インゲン豆、パプリカといった“山の幸”が中心でした。猟師が獲物を米と一緒に煮込んだのが始まりと言われています。ウサギの肉は日本人には馴染みがなく、抵抗のある人も多いでしょうが、鶏肉のようにあっさりとしています。シンプルで素材の味が効いています。

パスタのパエージャ「フィデウア」

バルセロナを州都とするカタルーニャ州の郷土料理は、お米の代わりに極細のショートパスタを使って作るパエージャ『フィデウア』です。私が食べたことのあるフィデウアは、具といえばいつもイカがちょっとだけ。小麦粉のパスタなので、つるつるとした食感で、上の方はパリッとしています。『アリオリ』というニンニクマヨネーズを添えて食べるとまた風味が変わって、一皿で二つの味が楽しめます。フィデウアは日本から来たお客様に一番好評かもしれません。

濃厚な「イカ墨のパエージャ」

日本人が大好きなイカ墨のパエージャは、スペインではパエージャと呼ばず『アロス・ネグロ(黒い米)』といいます。イタリアのイカ墨のスパゲティは、パスタをイカ墨のソースと和えたものですが、アロス・ネグロは米とイカ墨を一緒に炊くので、イカ墨のだしがとっても濃厚です。これも具はイカだけ。途中で飽きてきたら、フィデウアと同様にアリオリを途中で投入すると、また風味が変わって美味しくなります。

具がない米だけのパエージャ「アロス・ア・バンダ」

通常パエージャは肉や野菜、魚介類の具を米の上に載せて、米と一緒に炊き上げますが、「アロス・ア・バンダ」は予めとった魚介類のスープだけで米を炊きます。具が何もないので、出来上がりの見た目は非常に地味ですが、絶品のだし汁で炊き上げるので、お米だけで魚介の旨みを存分に味わうことができます。パエージャに比べてちょっぴり‘つゆだく’。地味だけど贅沢な米料理です。さてパエージャ対決、私の判定は? 日本ではあまり知られていないけど、是非試してほしいこの「アロス・ア・バンダ」に一票です!!