森の王様、ヘラジカをかわいがることができる“Moose Garden(ムースガーデン)”

スウェーデン・エステルスンド・動物の現地ガイド記事

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森の王様、ヘラジカをかわいがることができる“Moose Garden(ムースガーデン)”

掲載日:2008/02/25 テーマ:動物 行き先: スウェーデン / エステルスンド ライター:田中ティナ

タグ: お土産 かわいい 動物



ABガイド:田中ティナ

【スウェーデンのABガイド】 田中ティナ
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スウェーデン(エステルスンド)在住。通学したスウェーデン語学校では世界あちこちからの移住者とも友人となり、今でも楽しく、そしてびっくりの異文化交流を体験中。食、育児、教育、アンティーク、イベント、そして雄大な自然たっぷりの観光スポットなど、在住者ならではの旬の情報をお届けいたします。

大きな角は2mほどになる。日本名の由来は「ヘラ」のように見える角の形とか 大きな角は2mほどになる。日本名の由来は「ヘラ」のように見える角の形とか

鹿の中でもいちばん大きなムースに会おう

大人で大きいものになると体長約3m、地面から肩までの高さも2m弱で体重約800キロに達するムース、日本名ヘラジカ。日本ではなじみが少ないが、スウェーデンではトナカイと並んでポピュラーな動物だ。
えさを求めて移動しながら暮らしているトナカイは、野生動物と思われがちだが、実は、北方民族、サーメ人の家畜。それぞれに持ち主がいて、はからずも道路に飛び出して交通事故にあった場合、運転者は警察に届ける義務があり、政府は失った家畜の代償を持ち主に支払うことになる。そして、トナカイには気の毒なのだが、道路で轢きそうになったら避けようとハンドルをきり、道路を外れて交通事故を招くより、ぶつかった方が安全といわれている。
それに対してムースはハンティングの対象になる大型野生動物だ。ムースに衝突すると車が大破する可能性が高く危険なので、運転していて遭遇したらできるだけ衝突を避けるように努力しなくてはならない。

 

左から二人目がオーナー。ドイツ、フィンランド、中国、日本など各国からの観光客の質問に丁寧に答えてくれる 左から二人目がオーナー。ドイツ、フィンランド、中国、日本など各国からの観光客の質問に丁寧に答えてくれる

生態を知ると、大きな野生動物がより身近に感じられる

そんな本来“野生”であるムースを保護して育てているのが、ここ「ムースガーデン」。親を交通事故で亡くして孤児になった2頭の子どものムースを育て始めた1997年に設立された。場所は、エステルスンド市内から車で約20分。広々とした野原の向こうに森が茂るエリアに7頭ほどが暮らしている。現地につくと、まずオフィスのある建物で、ムースガーデンの取り組みやムースの生態について、オーナーのレクチャーがある。野生のムースは主に木の白樺の葉、樹皮や木の実、水草などを食べているが、こちらでは人の主食でもあるジャガイモなどを与えている。

 

広々とした園をのんびりと散歩中の一頭。おしりから後ろ脚にかけては意外と貧相。敵を攻撃するのは筋肉が発達した前脚という 広々とした園をのんびりと散歩中の一頭。おしりから後ろ脚にかけては意外と貧相。敵を攻撃するのは筋肉が発達した前脚という

最初はどきどき、でも優しい目をしたムースに一目ぼれ

レクチャー終了後いよいよムースにご対面だ。フェンスで知られたエリアに入り、餌場付近でオーナーがムースを呼ぶと、森の奥から姿を現し、トコトコと足取りも軽やかにこちらに向かってくる。ひとしきりむしゃむしゃとジャガイモをほおばって満腹にした後は、いよいよ記念撮影大会だ。大型なのでさすがに膝の上に抱き上げてなでることはかなわないが、親しげに鼻を擦り寄せたり、なでられると目を細めて喜んでいるように見える様子は、愛がん動物そのもの

 

ムースの落としもので作った紙は薄茶色で樹木の香り。決して臭くはないので安心を ムースの落としもので作った紙は薄茶色で樹木の香り。決して臭くはないので安心を

おみやげには100パーセント天然リサイクルの特別紙を

めったにないチャンスがあると聞きつけた観光客は、国内はもとよりヨーロッパ中からやってくる。
レクチャーを受ける建物には、おみやげコーナーがあり、ムースの落し物を使ったユニークな品がある。菜食家のムースのフンは繊維が豊富。そのフンを活用し、漉いて作った紙(A4 80クローナ、1300円)やその紙を使ったお札など100パーセント天然素材のリサイクル製品だ。そのほか、脂肪分の高い栄養たっぷりなムースのミルクやチーズもある。

 

入り口はこの看板が目印 入り口はこの看板が目印

【関連情報】

■Moose Garden(ムースガーデン)
住所:Orrviken 215 832 94 Jamtland
電話:063-40480/070-363-6061
開園時間:6月中旬までは土曜日11時のえさの時間。その他曜日時間の場合事前に電話で予約ができる。夏期はほぼ毎日オープン予定。
入園料:大人85クローナ(約1400円)、8〜15歳35クローネ(約600円)、7歳以下無料。
URL:http://www.moosegarden.com/

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/02/25)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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