札幌の雪祭りにも負けない!?雪と氷のホテル

多くの観光客で賑わう冬の祭典といえば、毎年2月に開催される札幌の雪祭り。毎年様々なテーマで大小の雪像や氷像が作られ、そのクオリティーの高さには、訪れる200万もの人々の誰もが感嘆の声を上げます。まさに“雪と氷の芸術”ですね。さて、北欧スウェーデンには、建物すべてが雪と氷で造られたホテルというものが存在します。北極圏に位置する鉄鉱石の鉱山の町キルナ(Kiruna)の郊外、ユッカスヤルビ(Jukkasjarvi)のトルネ川沿いにあるデザイナーズホテルは、その名を「アイスホテルICEHOTEL」といいます。

札幌の雪祭りにも負けない雪と氷の芸術、スウェーデンの「アイスホテル」その1 札幌の雪祭りにも負けない雪と氷の芸術、スウェーデンの「アイスホテル」その1

行ってびっくりの冬のリゾートホテル

2012年3月、オーロラを見にキルナを訪れた私(オーロラは見られませんでした。涙)。翌日、現地で出会ったオーロラハンターの日本人女性たちと、せっかくだから日帰りで近郊にあるアイスホテルを見に行ってみようということになりました。物価の高い北欧ですから路線バスで行こうとしたのですが、本数が少なすぎて時間が合わず、結局みんなでタクシーで行くことになりました。そしてホテルに着いて思ったのです。「ここにキルナから路線バスで泊まりにくる客はいないだろうな」と。そう、アイスホテルは冬の一大リゾートホテルだったのです。

雪と氷でつくられた芸術の空間

アイスホテルは、トルネ川から切り出して保存しておいた一年前の氷を使って、毎年11月に一からつくり始め、12月中旬にオープンします。氷の客室のうち20室前後が、世界各国から選りすぐられたアーティストによってデザインされた「アートスイート」になっていて、そのデザインは毎年変わります。各アートスイートには名前がつけられ、美しくかつユニークな雪と氷の彫刻で装飾された室内に氷のベッドが置かれています。しかし、どんなに美しいこれらの氷の彫刻も、5月下旬に春が訪れるとすべてがトルネ川の水に戻っていきます。ひと冬だけの儚い美しさが、このホテルにリピーターを引き寄せる魅力なのでしょうね。

できればアートスイートに泊まってみたい!

広い敷地内には、普通の木造の建物で、暖房の効いた暖かい部屋のホテル棟と、同じく暖かい部屋のオーロラ・シャレー(山小屋風のコテージ)、そして雪と氷でできたアイスルームの棟に分かれています。料金は時期と平日・週末によって細かく分かれていて、詳細はウェブサイトで見ることができます。2013-2014年の料金は、ベッドだけの一番シンプルな氷の部屋で1泊あたり1250スウェーデンクローナ(約2万円)から、アートスイートは1泊あたり1800スウェーデンクローナ(約3万円)から、となっていました。できれば一度はアートスイートに泊まってみたいですね。次回は、泊まれなかった(涙)私が内部を見学したときのお話をお届けします。