- 田中ティナ
- スウェーデン(エステルスンド)在住。通学したスウェーデン語学校では世界あちこちからの移住者とも友人となり、今でも楽しく、そしてびっくりの異文化交流を体験中。食、育児、教育、アンティーク、イベント、そして雄大な自然たっぷりの観光スポットなど、在住者ならではの旬の情報をお届けいたします。
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お肉系の冷・温かい料理の組み合わせ。ゆでたジャガイモは必需品
お正月を祝う特別な料理が日本にあるように、スウェーデンには、クリスマスのための特別メニューがある、その名も“Julbord(ユールボード)”。直訳すれば、「クリスマスの食卓」といったところ。冷たい前菜や温かいメイン、魚料理に肉料理など、種類も多く、スモルガスボード(ビュッフェ)形式だから好きなものを思う存分味わえるのだ。
ところで、たとえばマリネの酢加減など、各家庭に微妙なユールボードの味つけがあり、スウェーデン流オフクロの味にもなっている。
冷たい肉料理。手前はゼラチン質で覆われた豚足。真ん中の赤いのは酸味のきいたビーツ
まずは冷たいメニューからスタート。
魚系では、Sill(シル)と呼ばれる、ニシンのマリネが代表格。ハーブの一種ディルの香りにレモン風味をプラスしたもの、クリーミーなマスタードやガーリック風味など各種揃う。さらに、スモークサーモンやさばの燻製なども一般的で、熱々のゆでたジャガイモと一緒にいただきたい。また、レバパテー、豚足や色鮮やかなビーツのサラダ、キャベツの酢漬けなども彩りを添える。
次に控えているのは、香ばしく焼きあげたミートボール、ソーセージ、アバラ肉のグリルなどの温かい料理。添え物は、「ヤンソンさんのポテトグラタン」を合わせたい。これは、細く切ったジャガイモのグラタンで、アンチョビー風味が大人の味わいだ。
これはホームメイドのクリスマスハム。スライスして、薄いパンにくるんでいただくのがお約束
いろいろ食べておなかがいっぱいになっても、これだけは忘れちゃいけないのが、クリスマスハムのサンドイッチ。スウェーデン独特の“Tunnbrod(トゥンブロード)”と呼ばれる薄いクレープの固いようなパンに、薄切りのクリスマスハム、香りの良い粒マスタードとりんごのプリザーブを載せて、くるくる巻いていただく。これをほおばると、「あーっ、今年もクリスマスが巡ってきたなぁ」と実感するわけですね。
クリスマスディナーだから、もちろん、お祝い用のドリンクも忘れちゃいけない。アルコールが苦手な方には、“Julmust(ユールムスト)”が一番人気。ほぼ、クリスマスシーズンしか飲めない特別な炭酸飲料で、ホップを使った独特の風味が特徴だ。クリスマスのビールは香ばしいダーク系。このほか、乾杯には、ジャガイモで作ったスウェーデンウォッカ、シュナップスが欠かせない。
ユールボードは、11月20日過ぎごろからクリスマス時期まで、各種レストランでも用意している。この時期ならではのスウェーデンの味覚を、ぜひ楽しんでくださいね。
タワーの28階のレストランでも、ユールボードがいただけます。予約をしてからお出かけください
■Bokajulbord.nu
http://www.bokajulbord.nu/kategorier/julbordsvenskt.php
クリスマスの特別料理のためのホームページ。いろいろなお店がチョイスできます。
■Kaknastornet(レストラン)
クリスマス特別料理が楽しめるのは、11月23日から12月22日。予約時間は、月曜から金曜 11時30分、15時30分、19時30分。
土曜、15時と19時。日曜、13時と17時。
料金:大人一名 395クローナ(約7000円)、7から12歳、100クローナ(約1800円)、6歳までは無料。
電話:08-662 97 18(要予約)
行き方:市内中心部からバス69番でBlockhusudden方面へ。約15分。
URL:http://www.kaknastornet.se/
地上28階にあるので、ストックホルムの町を一望にできる。眺めもご馳走のうち。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/11/06)
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