5月から9月にかけてオープンする運河。ショートルプの水門も短い夏を思い思いに楽しむ人々が往来する
北欧の夏はやっぱり水辺で満喫したいもの
ヴェーネルン湖のSjotorp(ショートルプ)からバルティック海のMem(メーム)へ続く全長190キロほどの運河が、“Gota Kanal(ヨッタカナール)”だ。
ヨッタカナール(ヨッタ運河)は19世紀に建設され、2007年には開通175周年をお祝いしたという。開通当時は、資材や商品を運ぶ交通手段として期待されたが、次第に鉄道がその役割を取って代わるようになり、今では夏の観光スポットとして活用されている。自前のボートやヨットでのんびりとバカンスを楽しむ人々に混じって、きらめくようなスウェーデンの夏を満喫できる絶好のチャンスのひとつといっても過言ではないと思う。
水門の向こうに船を送り出したあと水門を閉め、その手前に注水して次の船を迎える準備を整える
運河の航行方法について学んじゃおう!
運河の中でいちばん高いところでは海抜約92メートルにもなり、高低差の通過がキーポイントになる。そのため、運河には58もの水門が設置され、たとえば水面が高いところから低い高いところにすすむ場合は、船が水門内に入ったあと門を閉め、船のある門内から排水し、次の水門のレベルまで水面を下げ、先と水が同レベルになってから前の水門を開けて前進する、という手順をとっている。注水や排水にも時間がかかるし、水門の幅も広くないので他のボートの通行を待ちながら、全般的にのんびりとした船旅だ。
運河の幅いっぱいのクルージングボート。所々の港に立ち寄り、観光しながら旅が続く
ボートツアーは日程やお財布具合に合わせて選びたい
クルーズは、ストックホルムからイエテボリまでを6日、または4日で結ぶツアーや、運河の東部分、Soderkoping(ソーダショピング)からMotala(モーターラ)間を2日で行くものなどがあるので日程に応じてチョイスできる。たとえば、ソーダショピングを11時30分に出発すると、モーターラには翌日の16時に到着。帰路はモーターラからバスで1時間半。朝食と夕飯各1回にランチが2食付いてダブルのキャビンでひとりあたり3975クローナ(約63600円)ほど。
船に乗らなくても運河を見学し、行きかうヨットやボートを眺めているだけでもいい気分
クルーズ以外にも運河と自然を楽しむ方法はいろいろある
運河の周りの自然も自分のペースで楽しみたい、という方は途中気に入ったところに立ち寄ることも考えて1週間ほどみれば、ゆったりと旅を楽しめる。
健康増進のため、近年盛んになっているウォーキング。ヨッタカナルでも、運河に沿った自然いっぱいの道をポールをつきながら姿勢よく歩く人々が行きかっている。
運河に沿った道を自転車で行くツアーでは、全行程約140キロを4日かけて走破する。宿泊や食事付きでおとな2960クローナ(約47000円)。貸し自転車は450クローナ(約7200円)。6月5日から8月20日の期間中を予定している。
自動車で運河や水門まで行くこともできる。ボートツアーは夏ならではの水遊びのひとつ
【関連情報】
■Gota Canalbolag(ヨッタ カナルボラーグ)
電話:0141-202050
URL:http://www.gotakanal.se
ツアー情報
Rederi AB Gota Kanal
住所:Pusterviksgatan 13 403 01 Goteborg
電話:031- 806315
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