フランスの風情も漂う、スイスが誇る世界遺産

日本の九州とほぼ同面積の国土をもつスイス。列車に乗れば1、2日でほぼ一周できてしまうため、日本人の感覚では小さな国ともいえますが、ドイツ語圏とフランス語圏に分かれるなど多様な文化を持つのも、スイスの大きな特徴の一つです。スイス南西部にある横長の形をしたレマン湖畔は、その北側がスイス、南側がフランスに面するエリア。そのスイス側には急な斜面が続きブドウ畑が延々と続く、世界遺産登録のラヴォー地区が広がっています。

スイス屈指の世界遺産・ラヴォー地区を楽しみつくすには スイス屈指の世界遺産・ラヴォー地区を楽しみつくすには

スイスワインの主要産地・ラヴォー地区

ラヴォー地区は、湖のほとりの1本の鉄道の路線と1、2本の細い車道に挟まれた、急勾配な丘の地形です。一面に広がるブドウ畑で穫れるブドウは、日射量や気温などがワイン作りに最適な気候条件とのことで、多くがワインのもとになります。しかしスイスワインは様々な規制により、スイス国外ではめったに飲めない、大変貴重なもの。そのためラヴォー地区へ訪れるなら、通過する小さな町のワイナリーに立ち寄りながらのハイキングをおすすめします。

初心者でも問題なし! ハイキングに絶好の地

ハイキングコースのスタート地点は、急行列車も停まる町・ヴヴェイからローカル鉄道で20分ほどの村・シェーブル(Chexbres)。ここから西に進んで、リュトリー(Lutry)というローザンヌの東に位置する小さな町がゴールです。急斜面といえ、4人ほど並べそうな幅のハイキングコースはコンクリートで整備され、きわめて安全です。またコースはほぼ一本道なので、方角さえ守れば迷うことはありません。湖の向こうのフランスを時折望みつつ、ゆったり歩くととても気持ちいいですよ。

ほろよい気分で絶景を歩く、夢のような体験を

ラヴォー地区の間には目印となるような5つ以上の村がありますが、気候の微妙な違いなどから、ワインの味わいも少しずつ異なるのもワイン通にはたまりません。個人的にはレンタサイクルでブドウ畑間を走るのも爽快ですが、飲酒運転になってしまうためワインを飲めないのがなんとも口惜しいのです。ラヴォー地区を堪能したい方には、自然を感じ、その恵みを味わえるハイキングがいいでしょう。フランス語圏にあたるので「ボンジュール」「メルシー」と会話するのも、どうぞお忘れなく。