散策が楽しい、スイスにあるとっておきの小さな町

日本の九州とほぼ同じ面積しかないスイス。しかしその小国には、周辺国のさまざまな文化や各町のそこにしかない空気感がとても色濃く、それでいて見事に融け合った不思議な美しさがあります。ひとつの町をとっても、それぞれに要素がギュッとつまっているため、街歩きもいつまでも飽きが来ません。先日訪れたスイスのジュラ地方にあるフリブールは、まさにその象徴ともいえるような魅力溢れる町でした。

世界遺産登録都市ベルンのような、歴史も現代も感じられるスイスの町フリブール 世界遺産登録都市ベルンのような、歴史も現代も感じられるスイスの町フリブール

ドイツとフランス、二国の文化の面影を残す町

ドイツとフランスの言語や文化が混在するスイス。“ドイツらしい”スイスの町には中世の趣を感じるような伝統ある建造物が多く、山など緑が残る一方、“フランスみたいな”スイスの町では湖面が日光を反射し、明るい色調の服を着た人を多く見かけます。そんな印象が主観としてありますが、フリブールはどちらの要素も含んだ希少な町だと感じます。

駅界隈では買い物や食事を楽しめます

フリブールは坂にはりついたかのような、急な傾斜の地形が特徴の町です。国鉄駅周辺には観光案内所や目抜き通りがあります。ここはファストファッションの店やスーパー、ジェラテリアなどが軒を連ねるほか、大聖堂や美術館などの見どころスポットも集中し、観光客や地元の人々でにぎわっています。

少し歩けば喧噪から切り離された自然溢れるエリアに

一方、駅から傾斜を約10分ほど下れば、そこには静かな川と石で造られた橋、また古めかしい趣の住宅が続きます。橋を渡って石畳のやや急な坂を少し頑張って上れば、町のシンボルである大聖堂や市庁舎をひとつの視界に収めることができます。駅と反対の川を挟んだエリアには小さな山や塔、中世の風情を感じられる門が残り、駅周辺とはずいぶん違った雰囲気が広がっていました。町じゅう歩ける規模ですが、色んな表情に出合えるフリブール、ぜひ訪れてほしい町の一つです。