オリンピックの“これまで”が1つの建物に結集

2020年の東京オリンピックがせまってきました。選手達がメダル獲得をめざし競技に打ち込む姿には心が震えるものです。それは世界中のさまざまな文化の人同士が、ひとつの舞台に立つからでもあるでしょう。祭典の中枢組織・国際オリンピック委員会(IOC)の本部があるスイス・ローザンヌに、オリンピックの歴史の集大成ともいえるミュージアムがあります。

熱烈ファンじゃなくても大満足。ローザンヌのオリンピック・ミュージアム 熱烈ファンじゃなくても大満足。ローザンヌのオリンピック・ミュージアム

フランスの風を感じつつ湖岸を進めば、ミュージアムがあります

ローザンヌは、スイス南西部のフランスとの国境付近にある町です。坂が多い地形で、ローザンヌも一つの町でもずいぶん高低差がありますが、「Olympic Museum(オリンピック・ミュージアム)」は、レマン湖のほとりのOuchy(ウーシー)地区にあります。メトロOuchy駅から東の方角へ、湖ほとりの遊歩道を10分ほど歩いたところにあります。

あの名シーンを想起させる貴重な品が館内じゅうに展示

ミュージアムは3階建てで、1・2階が主な展示のフロアです。過去の大会で実際に選手が競技中に着用していたウェアのほか、メダル、トーチなどが数多く展示されています。またテレビではなかなか写らない選手村で着ていたジャージなどの貴重な展示品は、オリンピックファンにはきっとたまりませんよね。また開催当初からの大会自体の歴史を分かりやすく説明するパネルもあり、あまりオリンピックを知らない私でも、ずいぶん興味深く感じられる内容でした。

オリンピック好きにもあまり知らない人にも、居心地のいいスポット

展示も大変興味深いのですが、ぜひおすすめしたいのは、湖ほとりの車道から本館へ続く階段(屋外)脇の庭園です。蒼蒼と生えた芝には小花が咲き、アスリートを象った銅像がいたるところに配置。また、石でできた階段の側面部分をよくよく見ると、その側面には各競技のメダル獲得者の国名や名前が彫られています。家族連れの訪問客が歩くのどかな庭園の眺めは、オリンピックが最終的に目指す光景を示唆しているようでした。