- 岡崎大五
- 風来坊のような旅人が、30歳で帰国。海外専門の添乗員を経て作家になりました。角川文庫の添乗員シリーズは累計30万部を超えるベストセラーに。今ではミステリー小説やエッセイなども書いていますが、旅は止められません!訪問国は83か国です。ブログ「岡崎大五の作家生活」を運営中。
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スイスに行くなら、あなたも『アルプスの少女ハイジ』の気分で、たっぷりハイジになりきろう!
アニメ『アルプスの少女ハイジ』は、何度観てもいいものです。そしてスイスには、実際にこのアニメの舞台となった村があるのです。それがマイエンフェルトです。チューリッヒから列車で1時間少々ですから、今の時代、日本からでもチューリッヒ直行便に乗れば、アルムの山の麓まで、1日もかからず到着してしまうのです。ただマイエンフェルトはとても小さな村ですし、宿泊施設も数軒と限られてきます。宿泊先として一つ手前の駅のバード・ラガーツも視野に入れておくといいでしょう。またハイキングだけのためにマイエンフェルトに訪れる人は、荷物をバード・ラガーツ駅のコインロッカーに預けておきます。ハイジと言えば、やはり「藁のベッド」ですよね。現地では「Straw(ストロー)」となり、藁のベッドで寝泊まりするのを売り物にする農家民宿があります。マイエンフェルトでは『Hof Just』。『ハイジハウス』から徒歩5分です。
せっかくハイジの世界に来たならば、やはりこの村にとまりたいですよね。普通のホテルなら駅周辺にもありますし、山のほう、徒歩30分の見晴らしのいい場所に『ハイジ・ホフ』があります。さらに山の上にも、大きな樽で作った独特のバンガローホテル『Schlaf-Fass Maienfeld』があります。この村で泊まれば、朝から夜遅くまで、ハイジの空気を吸っていられます。町はこじんまりとし、半日もあれば、アルムの山を眺めつつ、おもだったハイジ関連施設を散策できます。まず駅前には「ハイジ・ショップ」があります。ここから赤の道にしたがって歩いていきましょう。ポスト広場で左に折れて、しばらく行くと「ハイジの泉」があります。彫刻のハイジ像は、アニメとはちょっと違いますね。進路を東に変えて、林の中をずんずん歩きます。車はほとんど通りません。やがてホテル&レストラン『ハイジ・ホフ』が見え、近くにあるのが『ハイジ・ハウス』です。
『ハイジ・ハウス』は、ハイジがおんじと冬の間暮らした家をイメージしたもので、19世紀の農家の様子がわかります。このあたりを「ハイジ・ドルフ(ハイジの村)」と呼んでいます。ここから駅まで徒歩で30分ほどです。5月上旬から10月下旬までの週末には、マイエンフェルト駅から近くのハイジ・ホフまでバスが出ています。またここからさらに山に登るのが青の道です。できればこちらもぜひ行きたいですね。ルヴァの森を過ぎて、ペーターの小屋を見学、さらにズンズン登って行くと、牛たちがカウベルを鳴らしながら草を食んでおり、そしてあのハイジの家、「ハイジ・ヒュッテ」に到着です。家もあたりの風景もアニメとそっくりで、家の横にはモミの木が植わっており、スイス国旗が掲げられています。約2時間の道のりです。4月中旬から11月中旬はレストランも開いていますが、不定休なので、お弁当を持参したほうがいいかもしれません。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/07/19)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
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