一度は泊まってみたい憧れの村とは?

夏のスイスは、どの山に行っても間違いなくいいのですが、比較的大きなツェルマットやグリンデルワルトといった町は、観光客でごった返します。そこでいつもは素通りするだけで、一度でいいから、夏にしばらく逗留してみたいと思っているのが、標高1274メートルのヴェンゲン村です。正面に標高4158メートルのユングフラウを眺められます。谷を見下す山の中の台地に、ホテルなどが建ち並んでいます。電気自動車しか入れませんので、空気がいいのはもちろんのこと、山に囲まれながら雪を頂くユングフラウなどスイスアルプスが一望できるのです。グリンデルワルトとはロープウエイでつながり、谷底の町ラウターブルンネンからは、ユングフラウに続く登山列車とつながっています。ただしホテルの数があまりないため、宿泊できる人の数にも限度があります。レストランなどは少ないですが、山を満喫するにはいい所なのです。

海外の絶景ハイキング 〜スイスのミューレンを行く 海外の絶景ハイキング 〜スイスのミューレンを行く

いろいろな乗り物に乗って、歩いて気分はルンルン!

そのヴェンゲン村から列車で標高802メートルのラウターブルンネンまで下り、シュテッヒェルベルクまで5.5キロ歩きます。滝を見物しながらでも約2時間の距離です。そしてロープウェイを都合4回も乗り換えて、空中ケーブルを乗り継いで標高2971メートルのシルトホルンまで約35分、2000メートルも一気に登って行くのです。これは爽快! 快晴ならば、シルトホルンからアルプスの200を超える峰々が一望できるのです。ロープウェイを乗り換えたミューレンまで下れば、レストランはいろいろあります。この村もまた、電気自動車のみですので、空気がとっても気持ちいいです。ヴェンゲンをさらに小さくした村で人口は450人。どこか眺めのいいところに座って、用意してきたチーズやハムのサンドイッチを食べてもいいですね。

絶景かな、絶景かな。牛のカウベルが聞こえる

ミューレンの標高は1649メートル。ここから標高1487メートルのグルッチュアルプまで、雪を頂くユングフラウやメンヒ、アイガーを見ながら、ゆるい下りを歩きます。谷底にはラウターブルンネン、その向こうにヴェンゲン村も見えます。ラウターブルンネンからユングフラウまでの標高差は3356メートル。この高低差が視野に収まるのですから、まさしく絶景です。途中の牧草地では牛がカウベルを鳴らして草をはみ、針葉樹の林の中は涼しいくらい。小さな川には清流が音を立てています。時折並行して走る登山鉄道が見えます。この道がいいんですね。何度歩いてもいい。簡単に歩けちゃうところがさらにいい。約1時間半、4.3キロの距離です。グルッチュアルプからはケーブルカーに乗って、到着するのがラウターブルンネンです。簡単すぎて、あまり紹介されないコースですが、是非ハイキングを楽しんでみてください。