地下に古代都市が潜んでいる?

中央トルコでは、古代の人々が地上から60m以上の地下深くで暮らしていたことをご存知ですか。地下都市の起源は、何と5千年前まで遡ります。しかも一時的な避難場所ではなく、都市として機能していたというから、驚きです。カイマクル、デリンクユ、オズコナークの地下都市が大きくて有名で、11層まである巨大規模もあります。地下都市間の連絡通路を使い人々が行き来し、独立した住まいというより、大きな社会が形成されていたと想像できます。大自然が広がるこの中央トルコを訪れたら、迷路のような地下都市へあなたも潜ってみませんか。

地下に潜む古代都市で迷子になる?(トルコ) 地下に潜む古代都市で迷子になる?(トルコ)

地下でワインを酒造

カイマクルにやって来ました。奥深く、人がすれ違えないほどの細い道をどんどん奥へと入っていきました。場所によっては、天井が低く、腰をかがめて歩かないと進めません。家族ごとの部屋、台所や食料庫などあり、人々が暮らしていた様子が見られました。何と、ワインが醸造されていた場所まであるんです。冬は相当寒くなる地域ですから、古の生活からワインは欠かせないものだったのでしょう。生活で必要なものは、できるだけ地下で作ったのでしょう。カイマクルは、地下が8層に分かれ推定2万近い人々が住んでいたと思うと、一つの町を観光した気分でした。

見学中に迷子になってしまいました

地底深くまで張り巡らされた、アリの巣を歩いているようで、迷子になるのも簡単だなぁ、と思っていると本当に相棒を見失いました。恥ずかしげもなく、声を出して相方を呼んでしまいました。相棒がわざと隠れていたのは、通路の窪み。これは、進入してきた上からの敵を襲えるよう、人が一人分隠れられように作られたスペースでした。また、通路と通路の間に大きな石の扉がはめ込めるようにもなっており、外部者の侵入を防ぐ機能があったようです。とても興味深い地下都市でした。地下都市は薄暗いですが、見学するには充分な明かりがともされているので、安心してください。

謎が深まる巨大なアリの巣

地下都市が作られた理由は解明されていませんが、その地域にある古代の伝説が関係しているともいわれています。何も残されていない古代のことなので、解明は難しそうです。その後、ローマ帝国の迫害から逃れるために初期キリスト教徒たちが、もともとあったこの洞窟住居に住みつき、掘り進めて拡大していったことは確認されています。発見されたすべての地下都市が充分に研究されてはおらず、今後解明が楽しみです。次に訪れる際は、さらに新しく発見された町が公開されているかもしれません。アリの巣のような、古代の町を訪れてみませんか。