歴史の香り漂う小都市、オスマン帝国の古都・エディルネ

トルコ・エディルネ・歴史の現地ガイド記事

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歴史の香り漂う小都市、オスマン帝国の古都・エディルネ

掲載日:2012/02/29 テーマ:歴史 行き先: トルコ / エディルネ ライター:洋子・オーレテン

タグ: 建築 世界遺産 素晴らしい



ABガイド:洋子・オーレテン

【トルコのABガイド】 洋子・オーレテン
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1997年よりトルコ在住。2008年よりイスタンブール在住。イスラム建築や装飾の素晴らしさ、世界三大料理トルコ料理の美味しさ、人々の温かさに囲まれながら、“どんな時でも楽しく”をモットーに日々奮闘中です。

エディルネのシンボル、壮麗な姿の「セリミエ・モスク」 。 エディルネのシンボル、壮麗な姿の「セリミエ・モスク」 。

古代からの重要都市だったエディルネ

600年以上も続いた大帝国・オスマン帝国。その首都といえば、イスタンブールが浮かびますが、1453年にイスタンブールが首都となる前の90年ほどの間は、エディルネという街が首都となっていました。エディルネは、1362年、第3皇帝であるムラット世に征服され、1365年に首都として定められ、栄えていくことになります。首都であった時期は90年ほどという短い期間でしたが、イスタンブールに遷都されてからも、重要な都市として機能し続け、今でも当時を忍ぶ建築物が多く残されています。また、古くローマ帝国時代には、「ハドリアノポリス」と呼ばれ、ビザンティン帝国時代も、バルカン半島の重要都市として栄えてきました。歴史の薫るエディルネの街を散策してみましょう。

 

「バヤズィット世複合施設」の中の「医療博物館」。当時の医療や医学生の様子を人形なども使って、わかりやすく展示。 「バヤズィット世複合施設」の中の「医療博物館」。当時の医療や医学生の様子を人形なども使って、わかりやすく展示。

オスマン帝国の最高建築・セリミエ・モスク

イスタンブールから北西に230。ブルガリアやギリシャ国境にほど近い場所に位置するエディルネは、街行く人達の風貌も、どこかしらヨーロッパ風でモダン。数々の歴史ある建物と、ちょっと垢抜けた雰囲気のコントラストが面白いです。街で、まず目を惹くのが、何といっても『セリミエ・モスク(Selimiye Camii)』。オスマン帝国時代の1574年に完成した、壮麗なモスクです。トルコ最高の建築家・ミマール・スィナンの最高傑作として知られており、2011年にはユネスコの世界遺産に登録されました。街の中心の高台に建っているので、どこからでもその雄姿を眺めることが出来ます。内部も、豪華絢爛、トルコ芸術の粋を堪能出来ますよ。

 

メリチ川に架かる、メリチ橋。1847年建造の石橋。  エディルネの多く残る、オスマン帝国時代の橋の一つ。この橋の辺り一帯はカフェやレストランが建ち並び、市民の憩いの場となっている。 メリチ川に架かる、メリチ橋。1847年建造の石橋。 エディルネの多く残る、オスマン帝国時代の橋の一つ。この橋の辺り一帯はカフェやレストランが建ち並び、市民の憩いの場となっている。

オスマン帝国時代の建造物など見どころたっぷり

オスマン帝国時代の建物は数多く残されていますが、郊外にある『バヤズィット世複合施設(II. Bayezid Kulliyesi)』もおススメ。1488年に完成したこの複合施設(モスクと中心とし、病院や学校、救貧所などを備えた施設)は、現在、「医療博物館」になっており、当時の医療技術の高さを知る民俗博物館として内外から注目されています。
その他、中心部には、4本のミナレット(尖塔)の形がそれぞれ違う『ウチ・シェレフェリ・モスク(Uc Serefeli Cami)』や、この街で一番古いといわれる『エスキ・モスク(Eski Cami)』、隊商宿を改修しホテルとなっている『リュステムパシャ・ケルヴァンサライ(Rustempasa Kervansaray)』など、見どころがたくさんです。
ところで、首都であった時代に使われていた宮殿は、19世紀の度重なる戦争によって破壊され、現在は一部の石組みが残るだけになっています。宮殿は、徐々に修復作業がなされているところです。

 

オスマン帝国時代に建てられた、エディルネ様式の木造家屋。 オスマン帝国時代に建てられた、エディルネ様式の木造家屋。

裏道や、ちょっと郊外へも足を延ばしてみれば

そして、中心部の裏通りには、オスマン帝国時代に建てられた木造家屋が多く残されています。それらの多くは改修され、ペンションや公共の建物などとしてちゃんと使われていて、玄関口や窓の周りなど、綺麗な装飾がなされているものもあります。また、エディルネは2本の川が近くを流れているため、橋が多いことでも知られており、オスマン帝国時代に作られたものも多く残っています。ちょっと郊外へ出てみると、当時の石橋が現役で使われているのを見ることが出来ます。
食いしん坊な方には、「レバーのから揚げ(Ciger Tava)」がおススメです。中心部のアリパシャ・バザール(Alipasa Carsisi)周辺には、専門店が多くありますよ。

 

エディルネ名物「レバーのから揚げ」。外はカラッと中はジューシー。是非とも味わって頂きたい。 エディルネ名物「レバーのから揚げ」。外はカラッと中はジューシー。是非とも味わって頂きたい。

◆行き方

イスタンブールより、長距離バスが多数出ている。所要時間は、約2時間半。
毎年、6月下旬に行われる「オイル・レスリング大会」の期間はホテルが取りにくくなります。
お土産には、エディルネ名物の「バーデム・エズメスィ(Badem ezmesi=アーモンドペーストで作ったお菓子)」や、フルーツの形をした石鹸などがあります。

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2012/02/29)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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