エディルネのオイルレスリング

トルコ・エディルネ・世界遺産の現地ガイド記事

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エディルネのオイルレスリング

掲載日:2017/06/05 テーマ:世界遺産 行き先: トルコ / エディルネ ライター:オキシマ・ヒロミ

タグ: イベント スポーツイベント 一度は見たい



ABガイド:オキシマ・ヒロミ

【トルコのABガイド】 オキシマ・ヒロミ
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東京在住。2001年にイスタンブールを訪れて以来、トルコに魅せられて取材を重ね『イスタンブールと西北トルコ』(日経BP社)を出版。2014年秋には南東アナトリア地方を徹底取材する。チグリス川とユーフラテス川上流のメソポタミア地方には聖書縁の地や古代遺跡がたくさん。人気観光国トルコの、主にまだ余り知られていない町や地域を紹介する。

競技場では何組もの選手たちが同時に取り組む 競技場では何組もの選手たちが同時に取り組む

トルコ男子に大人気の格闘技

オイルレスリングって、一体どんなもの?知らなければ誰もが首をかしげる。これはトルコで大変人気のある格闘技で、体にオイルを塗って戦うレスリングなのだ。何故オイルを塗るのか。それは競技を困難にするためだ。ツルツルすべって相手の体を掴めず、それ故に通常のレスリングよりも体力と腕力、そして相当な技が必要になる。このスポーツはトルコ語でヤール(油)ギュレシ(レスリング)と呼ばれ、トルコ共和国の国技になっている。つまり日本の相撲と同じだ。最近は試合の様子がテレビで全国中継されるようになった。ここで優勝すればトルコの英雄だ。チャンピョンにはトルコの首相から黄金のベルトがプレゼントされる。

 

エディルネには美しいモスクがたくさんあり、夜になるとミナレットが美しい エディルネには美しいモスクがたくさんあり、夜になるとミナレットが美しい

大量のオイルを使えるのもオリーブオイルの産地ならではのこと

ヤールギュレシはトルコ国内で年間40〜50もの地方大会があり、そこで良い成績を残した選手たちが毎年7月にエディルネで開かれる全国大会に登場する。参加者は2000人近くに及び、専用スタジアムで数十組が取り組み合って3日間繰り広げられる。オスマントルコにはオイルを塗るものと塗らずに戦うレスリングがあったが、近世に入ってからはオイルレスリングが主流になった。競技者は黒い革のズボンを履いて上半身は裸、そこにたっぷりオイルが塗られる。なかなか決着がつかず、試合時間が無制限だった時代は死者も出たほど。そこで1975年から時間が制限され、また2004年にルールが定められてポイント制になっている。トルコはオリーブの産地なので、試合には2000リットルものオリーブオイルが消費される。

 

町に咲くチューリップの背後にはセリミエ・モスクが見える 町に咲くチューリップの背後にはセリミエ・モスクが見える

レスリング大会期間でなくてもエディルネに行ってみよう

エディルネはギリシャとの国境にあり、トルコでは一番西端の町だ。イスタンブールからはかつて鉄道で6時間かかった。ヨーロッパへ出て行く者は不安を抱きながらエディルネで国に別れを告げ、ヨーロッパから帰国した者はエディルネで安堵する。そんな国境の町だった。現在は高速バスでイスタンブールから僅か2時間半の距離。日帰りも可能になった。エディルネのある西北トルコはトラキア地方と呼ばれ、夏はヒマワリが畑や丘を埋め尽くす美しい地方。春にはトルコの国花であるチューリップも咲きそろう。オイルレスリング抜きでもエディルネを訪れる価値おおいにあり。トルコの名高い建築家ミマール・スィナンの最高傑作セリミエ・モスクもある。

 

オイルレスリングでは、なかなか相手の体を捉えることができない オイルレスリングでは、なかなか相手の体を捉えることができない

ルーツを辿れば、なんと650年以上の歴史が

大会はクルクプナル・ヤールギュレシと呼ばれている。クルクプナルとは地名で40の泉という意味。言い伝えによると1346年、アドリアノーブル(現エディルネ)攻略のため近くに陣取っていたオスマンの兵士たちは戦闘が長引いたため退屈凌ぎに40人がレスリングを始めた。オスマンの兵士たちはもともと出陣の前に体にオイルを塗る習慣があったためオイルを塗って勝負した。勝ち抜き戦で最後に残った二人はなかなか決着がつかず、力尽きて二人とも死んでしまった。後年、二人が葬られた場所から泉が湧きだしたので人々はここを40の泉と名付け、毎年ここでレスリングを行うことを決意した。これがオイルレスリングの始まりで徐々に全国へ広まっていった。そして1946年からは毎年エディルネのクルクプナルでチャンピョン大会が開かれている。

 

出場選手にはたっぷりとオリーブオイルが注がれる 出場選手にはたっぷりとオリーブオイルが注がれる

データ

第656回クルクプナル・オイルレスリング
(2017年は656回目となる)
場所はエディルネ郊外のクルクプナル
開催期間は7月14日から16日の3日間
チケット料金は2日間有効で 約40〜50トルコリラ

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/06/05)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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