世界でも大変珍しいピスタチオのコーヒー

トルコ・ガジアンテップ・カフェ・スイーツの現地ガイド記事

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世界でも大変珍しいピスタチオのコーヒー

掲載日:2016/09/07 テーマ:カフェ・スイーツ 行き先: トルコ / ガジアンテップ ライター:オキシマ・ヒロミ

タグ: おいしい おもしろい カフェ 一度は行きたい 珍しい



ABガイド:オキシマ・ヒロミ

【トルコのABガイド】 オキシマ・ヒロミ
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東京在住。2001年にイスタンブールを訪れて以来、トルコに魅せられて取材を重ね『イスタンブールと西北トルコ』(日経BP社)を出版。2014年秋には南東アナトリア地方を徹底取材する。チグリス川とユーフラテス川上流のメソポタミア地方には聖書縁の地や古代遺跡がたくさん。人気観光国トルコの、主にまだ余り知られていない町や地域を紹介する。

昔は男だけのカフヴェだったが、今は地元の家族連れも気軽にやって来る 昔は男だけのカフヴェだったが、今は地元の家族連れも気軽にやって来る

え?ピスタチオでコーヒーを?

南東アナトリア最大の都市ガズィアンテンプは商業、工業ともに盛んな活気あふれる町だ。トルコムード溢れるホテルやレストランが多いのは勿論のこと、この町には美味しいコーヒーハウスがある。場所はガズィアンテップの旧市街。その住所が一風変わっていて面白い。“水に沈まない地区、殉教者通り、昔の小麦市場21番地、リンゴ市場周辺”というもの。住所だけで辺りの歴史や文化がわかってしまう。こういう住所表記を是非残してほしい。この店は地元の人からコーヒーがうまい、と評判だが、観光客にとって非常に珍しいのは、ピスタチオで淹れたコーヒーが飲めること。南東アナトリアはピスタチオの名産地。少し町を離れれば、乾いた大地一面にピスタチオの木が植えられているのを目にする。

 

厨房スタッフは忙しくても楽しそうに働いている 厨房スタッフは忙しくても楽しそうに働いている

テームス川が語源となった店の名前

カフェの名はタフミス・カフヴェシ(Tahmis Kahvesi)。カフヴェはコーヒーハウスのことだがタフミスはトルコ語ではない。どこから来た名前なのか。調べてみると、その昔ここがイギリス軍に占領されていたことがあった。地元の人たちは彼らをイギリスの有名なテームス(Thames)川に因み、“イギリス人が住んでいる場所”としてタフミスと呼ぶようになる。周りが建て替えられていく中、この館だけが残ったのでタフミスと呼ばれるようになった。なにしろ館は1635年と古く、イスラムの修道僧たちが修行に使うために建設されたものだった。1901年に火災に遭って内部が焼けたが建物は無事。その後ここはカフヴェとなり、店の名前やインテリアを変えながら今もコーヒーハウスとして続いている。

 

ボーイさんの明るい笑顔が印象的 ボーイさんの明るい笑顔が印象的

ピスタチオが豊富な地方だからこそ味わえる贅沢

一体、ピスタチオで淹れたコーヒーとはどんな味がするのだろう。この店でコーヒーは二重カップで出てくる。銀メッキされた銅細工のカップには装飾が施され、蓋を開けると中に陶器のデミタスカップが入っている。それがなんともエレガントで優雅な感じがする。ピスタチオコーヒーを注文するときはメネンギチ・カフベシ(Menengic Kahbesi)と言わないと普通のコーヒーが出てくる。そうやって頼んだものが運ばれてきた。きっと濃い緑色をしていると想像していたら、普通のコーヒーと変わらぬ焦げ茶色だ。口にしてみると、ほのかにピスタチオの香りがする。コーヒーであることに変わりないが、より深い味がする。ピスタチオは健康食であり、このコーヒーは体にとても良いとのこと。コーヒーは蓋をして運ばれてくるので冷めない

 

テーブルに出ているのはこの地方特産のナッツ類でこんなに種類が豊富 テーブルに出ているのはこの地方特産のナッツ類でこんなに種類が豊富

捨てていたピスタチオを有効利用

そもそもピスタチオコーヒーはどうして生まれたのだろうか。実は、ピスタチオの産地であるガズィアンテップではかつて良質ピスタチオを出荷する際に、商品にならない傷物ピスタチオが廃棄処分されていた。それを有効利用できないか、と考え抜いた挙句のアイデアだった。淹れてみると本物のコーヒー豆と変わらぬ味で、より風味があり、ガズィアンテップの名物になった。まさに一石二鳥、無駄を無くしたエコ商品でもある。値段は普通のコーヒーよりも少し高く、1杯300〜400円ほど。タフミス・カフヴェシではピスタチオのコーヒー豆も販売している。本館の斜め前には屋外のテラスカフェがあり、地元の若者にはこちらの方が人気。世界でも珍しいピスタチオコーヒーを是非味わってみよう。

 

真冬以外は気持ちよく過ごせるテラス席 真冬以外は気持ちよく過ごせるテラス席

データ

タフミス・カフヴェシ(Tahmis Kahvesi)

住所:Suyabatmaz Mh. Sehitler Cd. Eski Bugday Pazari No :21,
   aci Pazari Civari, 27000  Gaziantep
電話:+90 342 232 8977
営業時間:毎日10:00〜22:00

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2016/09/07)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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