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海外現地発ガイド通信

メソポタミア大地に現れた古代都市マルディン


掲載日:2015/04/10 テーマ:観光地・名所 行き先: トルコ / イスタンブール

タグ: 一度は行きたい 街歩き 建築 素晴らしい


岩山要塞の南斜面を覆う建物群

どの家からも眺めが良いように建てられたマルディンの町並み どの家からも眺めが良いように建てられたマルディンの町並み

 アナトリアの南東部に広がる北メソポタミアの大地。乾いた低い丘をいくつも越えて行くと、突然前方に岩山の要塞が現れた。要塞の下には斜面にへばり付くように建てられた民家が散らばっている。それがマルディンだった。その姿は雄大というよりも神秘的で、まるでギリシャ神話の舞台であるかのよう。一体、どんな物語がここにあるのか・・・。ここは文明発祥の地、メソポタミア。そんな名前は古代史の世界でしか耳にすることがない。そこに今、自分がいる。不思議な思いだった。近づくに連れ、積み上げられたようなテラス状の町並みが次第にはっきりしてくる。この岩山の斜面で暮らす人々は、一体どんな暮らしをしているのだろうか。

古代から様々な人種が住みついて多くの文化を残した

スペインの路地を思わせるような花鉢を飾った通り スペインの路地を思わせるような花鉢を飾った通り

マルディンMardinはトルコの最南東部にあるマルディン県の県庁所在地で、県と同名の町。最初この地に住んだのは紀元前11〜8世紀にメソポタミアに多様な王朝を建設したアラム人たちで、彼らはここをマルデと呼んだ。その後アッシリア、バビロニア、ペルシャ、ローマ、そしてアラブ、セルジューク朝などに支配されてその度に名前が変わり、最後のオスマン帝国によって現在の名称になった。アラブ諸国に近いことからアラブ風の建物が多いが、町全体の雰囲気はどことなくスペインやポルトガル的な感じもする。細い路地、幅の狭い階段。建物の壁に掛った植木鉢からは花がこぼれるように咲いている。所々に立派な館があり、それらは南側に大きな中庭を設けて3方が住居棟で囲まれていた。

最大の魅力は情緒あふれる町並み

どこへ続くのか、思わず辿って行きたくなる裏路地 どこへ続くのか、思わず辿って行きたくなる裏路地

町の中には日用品や手工芸品が売られているバザールがあり、また、コイン鋳造や草木染めが体験できるマルディン博物館、町の歴史が判るサバンジュ財団・マルディン市博物館などもある。初期キリスト教の信者たちが多いことから珍しいスリアニ派教会も建っており、見学できる。しかしマルディンの魅力はなんと言っても、この特異な町並みにある。立派な邸宅の間に無秩序に建てられた小さな家。曲がりくねった路地。ほとんどの家に中庭があり、建物に光を採り入れるように工夫されている。入口の扉を青く塗ってある家が多い。聞くところによると青は縁起の良い色とされているそうだ。そして入口を青く塗っているとサソリが侵入して来ないとか。

南東アナトリアの郷土料理はトルコ料理の代表

伝統料理を試食するような「マルディンの皿」 伝統料理を試食するような「マルディンの皿」

旅の楽しみの一つは食べること。ここでの食事は伝統的なトルコ料理ばかり。“マルディンの皿”と銘打った料理を頼むと大きな皿に伝統トルコ料理が少しずつ乗って出てきた。羊の肉と米で炊き上げたピラフ、野菜のピリ辛炒め、茄子の肉詰め。アナトリア地方で古くから焼かれている半円形のギョズレメには中に白チーズが入っている。四角いピデはメソポタミアが源で、後にイタリアへ伝わってピッツァとなった。揚げパンのように見えるコロッケはパン粉の代わりにトウモロコシの粉を使ってサクサク感を出している。南東アナトリアの食文化は今や全トルコに広まった。オリジナルの味を受け継ぐマルディンの食事はおいしい。町の様子は古代都市のままではなかった。人々は現代風に普通に暮らしている。神秘的に感じたマルディンが、わずか2日間の滞在ですっかり馴染んでしまい、去りがたい町となった。

データ

遠方から眺めるマルディンの町。山頂の要塞は幅30〜150m、東から西へ1kmにわたって伸びている 遠方から眺めるマルディンの町。山頂の要塞は幅30〜150m、東から西へ1kmにわたって伸びている

マルディンへはイスタンブールより飛行機で2時間15分。
マルディン博物館 Mardin Muzesi
住所:Cumhuriyet Meydan / MARDN
入館料:5 トルコリラ   1トルコリラは約51円(2015年1月現在)
開館時間:3月下旬から10月までは8:30〜17:30、月曜休館
11月〜3月下旬までは8:00〜17:00、月曜休館

サバンジュ財団・マルディン市博物館 Sakip Sabanci Mardin Kent Muzesi
住所:Gl Mahallesi Eski Hkmet Caddesi Merkez-Mardin
入館料:2トルコリラ
開館時間:月曜を除く毎日8:00〜17:00

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2015/04/10)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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