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海外現地発ガイド通信

バラット&フェネル地区で、異教徒コミュニティーの名残を探そう


掲載日:2017/01/05 テーマ:観光地・名所 行き先: トルコ / イスタンブール

タグ: カフェ 教会 建築


二つの大帝国の興亡を目の当たりにした、金角湾

フェネル地区に聳え立つ荘厳なフェネル・ギリシャ中高等学校。イスタンブールに住むギリシャ系の生徒が今もここに通っている。 フェネル地区に聳え立つ荘厳なフェネル・ギリシャ中高等学校。イスタンブールに住むギリシャ系の生徒が今もここに通っている。

南北にボスポラス海峡を挟んだ、蝶つがいのようなイスタンブールの地形。この海峡西側のヨーロッパサイドに、北西に切れ込むように横たわるのがボスポラス海峡の入江、金角湾です。金角湾といえば、1453年に征服王メフメット2世がビザンツ艦隊の裏をかいてオスマン艦隊を山越えさせ、封鎖されていた金角湾の奥へ回り込むという奇襲を仕掛けたことで有名な場所です。激しく続いた攻防戦の後、帝都コンスタンティノープルは遂に陥落しビザンチン帝国は滅亡に至ったという、歴史が大きく動いたきっかけとなったところなのです。そんな金角湾沿いにあるバラット地区とフェネル地区が、今新たな観光スポットとして注目を集めています。

昔ながらの食堂と、洒落たカフェが共存する町

街角で一際目をひく、「ジュンバル・カフェ(Cumbali Cafe)」。黒とブルーのコントラストがなんともモダン(http://cumbali.net)。 街角で一際目をひく、「ジュンバル・カフェ(Cumbali Cafe)」。黒とブルーのコントラストがなんともモダン(http://cumbali.net)。

散策を始める前にまず腹ごしらえと行くなら、バラット地区のディープなキョフテ(トルコ風ハンバーグ)屋「キョフテジ・アルナヴト(Kofteci Arnavut)/マーヴィ・キョシェ・ロカンタス(Mavi Kose Lokantasi)」がお勧め。長ったらしい名前ですが、地元の人々には「キョフテジ・アルナヴト」の名で通っている有名食堂です。店内に入るとウッと鼻をつく独特の匂いは、「イシケンべ・チョルバス(Iskembe Corbasi)」と呼ばれる牛の胃のスープ。ニンニクとレモン汁をたっぷりかけて頂きます。キョフテのほかに、揚げレバーも人気のメニューです。
お腹がいっぱいになったら、カフェ巡りに出かけましょう。食堂のすぐ裏手に位置するユルドゥルム通りとヴォディナ通りは、カフェの激戦区。右も左も、カラフルで個性的なカフェが犇めき合っています。

ギリシャ正教の総本山がイスタンブールに?!

館内中庭に位置する聖ゲオルギオス教会(Ayios Yeorgios Kilisesi)。祭壇の周りの金細工の美しさに圧倒される(https://www.patriarchate.org)。 館内中庭に位置する聖ゲオルギオス教会(Ayios Yeorgios Kilisesi)。祭壇の周りの金細工の美しさに圧倒される(https://www.patriarchate.org)。

カフェ通りをフェネル地区へ向かって抜けると、フェネル地区最大の見どころであるギリシャ正教の総本山、「エキュメニック・パトリックハーネ(Ekumenik Patrikhane=コンスタンティノープル世界総主教座」がひっそりと鎮座しています。なんと585年からギリシャ正教会として、ここイスタンブール(当時はコンスタンティノープル)で信徒の心の拠り所であり続けて以来、過去に何度も移転を繰り返して、現在の総主教座に落ち着きました。入り口を入って直ぐに位置する「グリゴリオス総主教の門」は、1821年、ギリシャ独立戦争宣言の数週間後に当時の総主教がここで絞首刑にされて以来の立入禁止区域で、常に宗教が歴史の影で被って来た血生臭さを感じずにはいられません。

世界文化遺産に登録された城壁内の町並み

バラット地区の裏通り。急な坂の家並みは、かつてユダヤ人居住区だったところ。どれも絵になる風景ばかり。 バラット地区の裏通り。急な坂の家並みは、かつてユダヤ人居住区だったところ。どれも絵になる風景ばかり。

フェネル地区とバラット地区には、ギリシャ正教会以外にもシナゴーグやモスク、アルメニア教会、ブルガリア教会まであり、いかに過去に多くの異教徒達が移り住んでいた土地であったかが伺えます。コンスタンティノープルの城壁内に囲まれていたこの地域が世界文化遺産に登録されたことで、著しく老朽化した建築物を補強・改装するための補助金が支給され、かつての優美さを取り戻している通りもあります。路地裏の色彩豊かな美しい家並みを探して、是非カメラに収めて下さい。散策の最後に立ち寄りたいのが、トルコ土産&雑貨店「サーヒ(Sahi)」。カイマックと呼ばれるフレッシュクリームとナッツが入った”生ロクム”(ロクム=求肥のような固めのゼリー状お菓子)が楽しめるお店です。ここでイスタンブールの旅のお土産も探してみては。

エリア情報

「サーヒ(Sahi)」では、目の前で生ロクムの実演販売をしてくれる(http://www.sahi.com.tr/en/i/home/)。 「サーヒ(Sahi)」では、目の前で生ロクムの実演販売をしてくれる(http://www.sahi.com.tr/en/i/home/)。

フェネル地区・バラット地区はすぐ隣同士の町なので、半日程度でぐるっと纏めて回れます。両地区へは、旧市街エミノニュ(Eminonu)からエユップ(Eyup)方面へ向けて走る市バスに乗り、「フェネル(Fener)」駅か、その次にある「バラット(Balat)」駅で下車し、徒歩でアクセス出来ます。あるいは、メトロバス(=専用道路走行バス)路線の「アイヴァンサライ(Ayvansaray)」駅で下車し、徒歩で金角湾沿いに沿ってバラット方面にアクセスすることも可能です。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/01/05)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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