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- トルコ(イスタンブール)在住。本名、松井和花(まついわか)。テレビでたまたま観たカッパドキアに魅せられ、トルコ一人旅敢行→益々虜になり、唐突に移住して早22年。日々進化するイスタンブールのダイニングシーンを中心に、美味しい情報をお届けします。ブログ“読み切り![イスタンブール]”でもトルコ情報発信中!
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ワインショップ『Santeサンテ』オーナーご夫妻のドウさん(右)とスライさん(左)、そして愛犬アリエちゃん。店名『サンテ』とは、フランス語で"乾杯”の意。
トルコはその地理的な特異性から、ヨーロッパで括られることもあれば、中東として数えられることもあります。国民の大多数がイスラム教徒であるトルコで、実はワイン生産が盛んで良質ワインが沢山あると聞けば、読者の方々には少し意外かもしれません。
そのあたりの許容性が、私たち外国人にも住みやすい理由の一つなのですが、筆者もワインの美味しさをトルコで知ったクチです。
ワインの発祥地には諸説ありますが、現在のトルコ共和国領土を含むアナトリア(小アジア)の大地で、古代からワイン作りが行われていたことが分かっています。またヒッタイト帝国の言語であるヒッタイト語でワインは『Wiyana(ウィヤナ)』と呼ばれ、これがのちに世界各国でワインの語源になったと言われています。
そのヒッタイト帝国の首都“ハットゥシャシュ”遺跡は、トルコにあり!という訳で、トルコの大地とワインには切っても切れない縁があるのです。
写真上がトルコ葡萄の白“ナーリンジェ”で、下が赤“オキュズギョズ”。いずれも、トルコワイン初心者がとっつきやすい種類だとのこと。
世界的に見れば、まだまだ僅かな生産シェアしかないトルコワイン業界ですが、国内大手ワインメーカー以外にも近年様々なワイナリーが誕生し、知名度が高く売れ易い葡萄だけでなく、トルコ原産葡萄を使った独自のワイン製造にチャレンジしています。
さて、そんなトルコワインの虜になって以来、国内外のワイナリーを探訪し更にワインの魅力にハマり、とうとう自分のお店まで開けてしまった方が、今回ご紹介するワインショップ『Santeサンテ』オーナーのドウさんです。
ドウさんは、元トルコ大手銀行員。ワイン好きが高じて会社を辞め、2020年7月にイスタンブール・ヨーロッパサイドの町、Akatlarアカトラルでワインショップを開店しました。
折しもトルコはパンデミックの真っ只中。しかし外食が自由に出来ない分ウチ飲みが主流になったこの時期こそ、実は絶好の開店タイミングだったのかもしれませんね。
ワイン愛好家が多い割に、ワイン好きが集えるスポットが少ないことが開店動機に繋がったと言う、ドウさん。そんな彼の夢は、お店で扱うワインのテイスティングが出来るワインバーを開店する事だそう!
ドウさんに、トルコワイン初心者のために飲み易いワインを尋ねてみると、赤ならフルーティーで酸味が強く、渋みが少ないトルコ葡萄“Okuzgozuオキュズギョズ”が、また白ならマッタリとして酸味程よく、ボディーのしっかりしたトルコ葡萄“Narinceナーリンジェ”がお勧めだそうです。
とは言え、『サンテ』にはトルコワインがなんと約160種類あり、同じ葡萄でも産地やメーカーによって味もかなり違うため、自分の好みやお土産にする相手、または飲みたいオケージョンを考えながら、事細かくドウさんに相談してセレクトするといいでしょう。
筆者も『サンテ』さんに通い出してから何本か購入しましたが、いつもハズレなし。
読者の皆さんにも、とっておきの一本が見つかりますように!
扱う製造業者が僅かなトルコ原産葡萄で作るワインや製法にこだわったスパークリングワイン、ボルドーワイン“ソーテルヌ”と同じ製法で作られた極甘口の白など店内は珍しいトルコワインでいっぱい。
ワインショップ『Sante』
住所:Akat Mah. Haydar Aliyev Cad. 2C Besiktas, Istanbul, TURKEY
電話:+90(541)375-6449
インスタグラム:@santewineandmore
営業時間:月曜〜土曜の12:00〜21:00(日曜定休日)
ワイン&グルメブログ:https://adimadimgurme.com(トルコ語)
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/12/01)
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※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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