バルセロナでは猫を見かけない

わたしが住んでいるバルセロナの中心部はほとんどが集合住宅なので、道端や公園で飼いネコを見かけることはまずありません。野良ネコもいないし、ここには「猫カフェ」なんてないし、ネコ好きな人にはつまらない街かもしれません。旧市街ゴシック地区の古い路地裏にネコがいたら、すごく絵になると思うのですが・・・・。では、ネコ好きを狂喜乱舞させるネコ天国はどこにあるのでしょうか。答えのヒントは「イスラム」です。

ネコ派におすすめのネコ天国は、イスタンブール、マラケシュ、そしてフェズ ネコ派におすすめのネコ天国は、イスタンブール、マラケシュ、そしてフェズ

大のネコ好きだったイスラム教の預言者ムハンマド

イスラム教の人たちはネコが好きです。イスラムの預言者ムハンマドがネコ好きだったという伝承があり、中でも額にM字の模様の入ったネコは「ムハンマドのネコ」と呼ばれています。一方で、ムハンマドの言行録ではイヌの唾液は不浄のものとされ、イヌが舐めた食器は7回洗えといわれています。これは当時、犬による伝染病が多かった社会的事情を憂慮して、健康のために犬を遠ざけるためだったそうですが、今でもイスラム圏ではイヌを不浄なものとして嫌う傾向にあります。

モロッコのメディナはネコ天国

最近最もネコの写真が多かった旅は、モロッコのフェズのメディナ(旧市街)でした。とにかくメディナの路地はネコだらけ。訪れたのが7月のラマダン中で、人々が店の中で横になって体力温存を図るのに合わせたように、ネコたちも軒先で体を伸ばして眠り呆けていました。美しい意匠のタイルや扉の前にたたずみ、エキゾチックな商店の前で戯れるネコたちは、とても絵になります。肉屋の前でひたすらおこぼれを待つネコたちの姿は実にキュート!!また、マラケシュのメディナもフェズに勝るとも劣らぬネコ天国です。道端の猫に夢中なわたしを呼ぶ土産物屋のおじさんの店に入ってみると、土産物を陳列している棚の一番下の扉の奥から子猫がわらわらと出てきたこともありました。

ネコの楽園イスタンブール

トルコのイスタンブールは、ネコにとって最も住みよい街かもしれません。人々は路上の猫をこよなく愛し、入り口に餌や水を入れた器を置いているお店がたくさんあります。店の中にも出入り自由、店先でネコが昼寝をしていても追い払うこともなく、お客も猫をまたいで店に入ったりと、ネコ優先です。おかげでどのネコも人によく慣れていて、撫で放題。向こうから駆け寄ってきて足元にスリスリ攻撃をしかけてくれます。至福!!公園にもたくさんの野良ネコや野良イヌがいますが、地域の犬猫は地域の住人みんなで面倒を見ているようです。ネコにとっての楽園は、ネコ好きにとってもまた楽園といえるでしょう。