世界にもいろいろあります「願掛け」

昔、修学旅行で奈良に行ったときに、東大寺の柱に開いている穴(大仏様の鼻の穴と同じ大きさなのだそうです)をくぐり抜けるとご利益があるというので、くぐってみた人も多いのではないでしょうか。世界にも「これをやったら願いが叶う」とか「これをやったら再びここに戻ってくることができる」といった場所があちこちにあります。簡単なところでは、コインを投げ入れたら戻ってこられるというローマの『トレビの泉』や、その水を飲んだら再び戻ってこられるというバルセロナのランブラス通りの「カナレタスの泉」などがありますが、なかなか難しいものもあるようです。

体が硬いと難しいかも!? 願掛けの方法、世界にはこんなものもあります 体が硬いと難しいかも!? 願掛けの方法、世界にはこんなものもあります

ぐるっとまわると願いが叶う -ミラノ・ガレリアの雄牛-

ミラノの世界遺産ドゥオーモの広場に面して19世紀に建てられた、アーケード『ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリア』。そのガレリアの中のプラダ本店の前の床に、雄牛のモザイクがあって、その股のところに小さな穴が開いています。そこにかかとをつけて、かかとを軸に3回まわると願いが叶うと言われています。ツーリストの多いミラノですから、日中は「雄牛待ち」の人たちが周りを取り囲む中でまわらねばなりません。ちょっと恥ずかしいですけどね、これで願いが叶うなら楽なものです。

手首が硬いとできません -イスタンブール・アヤソフィア-

イスタンブールのアヤソフィアは、ビザンチン文化の最高傑作といえる建物です。現在は博物館と呼ばれていますが、キリスト教の大聖堂からモスクへと、時の帝国によって作り変えられてきました。この建物の中の柱に『マリアの手形』別名『すすり泣く柱』と呼ばれる柱があります。柱のくぼみに親指を入れて、残りの4本の指をぐるっと1回転させることができれば願い事が叶うといわれています。補強のために銅板が張られていますが、みんなが試すので銅板が丸く磨耗しています。私はというと、試してみたものの手首が硬くて回りませんでした。

体が硬いとできません -デリー・クトゥブミナールの鉄柱-

インドのデリーの南10kmに位置する『クトゥブ・ミナール』は、72.5mの高さの世界で最も高いミナレット(モスクに付属する塔)で、私がデリーで一番好きな場所です。ここに、純度の非常に高い鉄で作られたため1500年以上錆びずにあるという『錆びない鉄柱』が立っています。この鉄柱を背にして柱を背負うように腕を後ろにまわし、両手が届くと幸せになると言われていました。もちろん私もやりましたが、体が硬くて届きませんでした。周りで見ているインド人が手伝ってぐいぐい私の手を引っ張ってもダメでした(泣)。非常に残念なことに、今では柵がめぐらされてできなくなってしまったそうです。