イスタンブール観光の代表格といえば…

ローマ時代からオスマン朝トルコの時代まで、長い間首都として栄えた都市イスタンブール。どのくらい長い間かと言うと、「日本で言えば弥生時代から大正時代まで首都だった」と言えば、その長さがわかるのではないでしょうか。とにかく見どころには事欠かないのですが、今回紹介するのはそのイスタンブールでも代表格の見どころ、アヤソフィアです。イスタンブールを訪れるほぼすべてのツアーに、この教会の観光が含まれています。トプカプ宮殿、ブルーモスクと並ぶイスタンブールのハイライトですね。

イスタンブールで一番観光客が集まる場所にそびえる イスタンブールで一番観光客が集まる場所にそびえる

旧市街にある2つの見どころが見える広場

イスタンブールの旧市街に到着すると、観光客がまず訪れる広場があります。ここに立つと西に6本のミナレットが印象的なブルーモスク、そして東の目の前に濃いレンガ色をしたアヤソフィアの堂々たる姿が見えます。ビザンチン帝国時代、この広場は列柱に囲まれた「皇帝広場」でした。その中央にはユスティニアヌス帝の騎馬像があったのですが、コンスタンティノープルを陥落させたメフメット2世によって溶かされてしまったそうです。さて、広場から見えるブルーモスクとアヤソフィア、見た目の形や大きさが何となく似ているので同時代のものかと思いがちですが、実は歳でいうと1000年ほどアヤソフィアの方が古いのです。

実は3代目となるアヤソフィアの建物

ここにあるアヤソフィアですが、実は3代目です。最初のアヤソフィアはローマ時代の360年に完成しましたが、404年に焼失してしまいます。聖堂はテオドシウス帝によってすぐに再建されますが、今度は532年に起きた市民の反乱の「ニカの乱」でまた焼失してしまいます。この教会はビザンツ帝国を代表する建物なので、ニカの乱を鎮めた皇帝ユスティニアヌスは、すぐに再建の命を出します。ユスティニアヌスは金に糸目をつけず、帝国各地から建築資材を調達させ、わずか5年という工期で聖堂は完成しました。この建物は、当時としては内部に空間のある建造物としては世界最大のものでした。高さ56メートルにある巨大なドームは、ローマ建築の粋を集めた技術によってなしえたものです。(その2に続く)