ギリシャ正教教会、カソリック教会、モスクを経て博物館へ

さて、この「アヤソフィア」ですがこれはトルコ語読みで、建造された当時の言い方では「ハギア・ソフィア」、ギリシャ語で「聖なる叡智」という意味です。ローマ帝国でキリスト教が国教化して以来、ローマのサン・ピエトロ寺院と並ぶ由緒ある教会で、キリスト教会からカトリックが分裂した後は、ギリシャ正教会のコンスタンティノープル総主教座が置かれていました。1204年の十字軍によるラテン帝国の成立の時はカトリック教会になりましたが、その後ギリシャ正教会に戻ります。しかし1453年のオスマン朝によるコンスタンティノープル征服により、この教会はモスクに。オスマン朝が滅亡しトルコ共和国が成立すると、アヤソフィアは1935年に博物館に変わり、現在では宗教的な行事が行われない世俗的なものになっています。1985年にアヤソフィアは「イスタンブルの歴史地区」の一部として、ユネスコの世界遺産に登録されました。

本堂に入る前の入口上部にもモザイクが 本堂に入る前の入口上部にもモザイクが

アヤソフィア見学のポイントは

さて、それではアヤソフィアの中を見学してみましょう。ハイシーズンの日中は観光客で非常に混み合うので、あらかじめイスタンブールカード(見どころ数カ所に入れるミュージアムパス)を買っておけば、列に並ばないですみますよ。入場料は2015 年の時点で25トルコリラ(約1250円)です。オープンは9時から17時までですが、夏の間は19時まで開いています。ただし日中は団体客で非常に混むので、朝一番か、夕方に訪れるといいでしょう。私は今回夏期だったので18時に訪れましたが、18時半を過ぎると2階部分に入れなくなっていたので要注意です。19時ピッタリに全員建物から追い出されたので、少なくとも閉館の1時間前には訪れるようにしましょう。

建物に入る前に、2代目アヤソフィアの遺構を見る

アヤソフィアの建物の入場口前には、石柱などのローマ時代の遺構が残っています。これはテオドシウス帝が建てた2つ目のアヤソフィアの建材です。発掘されたそれらの遺構を見ると、この2つ目のアヤソフィアは、今の建物より少し低い位置に建てられていたことがわかりますね。建物の入口から中に入ると、細長い前室のような部屋が2つあります。あせってここを急いで通り抜けてはいけません。というのも、ここにはビザンチン時代のモザイク画が残っているからです。本堂への入口の上にモザイク画があるので、見るのを忘れずに!(その3に続く)