イスタンブールで必須の見どころと言えば?

「永遠の都」といえばローマですが、繁栄の歴史としてはトルコのイスタンブールのほうが長いのではないでしょうか。ローマ帝国のコンスタンティヌ帝が330年に遷都して以来、ローマ、ビザンツ、そしてオスマン帝国と、1923年にトルコの首都がアンカラに変わるまでの約1600年間、この場所は帝国の都であり続けたのです。そんな長い歴史を持つ見どころ満載のイスタンブールですが、なかでも必須の観光名所が「トプカプ宮殿」です。これはオスマン朝のスルタン(皇帝)、メフメット2世が造営させた宮殿で、1856年に西洋式のドルマバフチェ宮殿が新市街側にできるまでの400年あまり、スルタンが住んでいた場所でした。

トプカプ宮殿では「ハレム」が必見! 壁の美しいタイルにも注目 トプカプ宮殿では「ハレム」が必見! 壁の美しいタイルにも注目

トプカプ宮殿の歴史

メフメット2世は、1453年にコンスタンティノープル(現イスタンブール)を征服すると、この都に宮殿を作ることを直ちに決めます。最初は現在のイスタンブール大学のある辺りに宮殿を造り始めますが、数年後には宮殿の場所として、金閣湾とマルマラ海が交わる半島の先端の丘に選び直します。ここは古代にギリシャ人が建設した都市、ビザンチオンのアクロポリスがあった場所でした。1459年に建設が始ったこの宮殿は1478年に完成し、イェニ・サライ(新宮殿)と名付けられました。しかしスルタンがドルマバフチェ宮殿に移った19世紀以降、このトプカプ宮殿は放置されます。この頃からこの宮殿は、「トプカプ・サライ」と呼ばれるようになりました。「トプカプ」は「大砲の門」、「サライ」は「宮殿」という意味です。1924年から博物館として公開されるようになりましたが、その前はかなり荒廃していたようです。

ボリュームたっぷりの観光施設

宮殿の総面積は70万平方メートル(東京ドーム約15個分)という広いもので、4つの庭園とそれを囲む低い建物からなります。見学にはどう短く見積もっても2時間、途中を飛ばさないで全部見ようとすると、3時間はかかると覚悟してください。もしイスタンブール観光が1日とか短いようなら、“行かない”という選択もあるかと思います。なにせ半日はここで過ごすことになるので…。しかしアヤソフィアと並ぶ、イスタンブールの名所であることはまちがいなく、悩ましい所です。トプカプ宮殿の入場時間は、朝は9:30からで、閉館は夏が18時、冬が17時となっています。ということは、遅くとも14〜15時には入場しないと全部見られません。私は朝いちの入場をおすすめします。(その2につづく)